物井・亀崎の森 自然観察会

日 時:平成26年4月26日(土) 9:30~14:00  天気:快晴   参加人数:47名 

コース:物井駅→(オドリコソウ・ジロボウエンゴサクの群落)→天照皇大神社→円福寺→亀崎のニリンソウ大群落→熊野神社(昼食)→御山神社→物井駅 

担 当:晝間 遠藤 岡部 藤吉 渡邉(幸) 松川 横山 

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 物井地区から亀崎を巡る「春の里山風景」を満喫するコース、今年も私たちを待っていてくれたかのように、かわいい野の花や木々の若葉が出迎えてくれました。

物井駅付近は整備が進んで、姿を消しているのではと心配しましたが、白やピンクの衣装を着たオドリコソウはまだ残っていて一安心。 

①オドリコソウ②ツルカノコソウ

目の前をゆうゆうと飛ぶジャコウアゲハ、よく見ると道端にはウマノスズクサが新芽を伸ばしてきています。ギシギシの葉裏には、コガタルリハムシの幼虫がいます。

①シロバナジロボウエンゴサク②シャガ

テントウムシの幼虫もいっぱい。集落の斜面林は野の花のオンパレード、ニリンソウ、ツルカノコソウ、ジロボウエンゴサク、ムラサキケマン。貴重なシロバナジロボウエンゴサクはとても清楚です。

①ニリンソウ②フキ(雌株)

何度か道を曲がって天照皇大神社へ。境内で眩しく咲くキンランを一輪発見して歓声。円福寺で一休み。かつてフクロウが宿っていたケヤキを観察。

①ヤブニンジン②ホウチャクソウ

テイカカズラの垣根やサルトリイバラの若い葉を見て住宅街へ入ると、クサボケ、タチツボスミレに混じってアミガサタケがあちこちに生えています。

①カラスノエンドウ②ノミノツヅリ

フランス料理の高級食材だって!坂を下って物井弁財天に到着。目の前にすでに水が張られた田圃が広がり、ダイサギ、アマサギが寛いでいます。左手には濃淡さまざまな緑の雑木林が幾重にも連なり、まさに「山笑う」春の森です。

①スズメノヤリ②アミガサタケ

清久寺に向かう途中、これこそ「里山の原風景」を前にして、しばし心を癒しました。田圃の向こうの林縁に、ニリンソウの群落、カジイチゴ、ウワミズザクラの白い花、奥の林には夏鳥のサシバももう訪れています。

①クサボケ②イロハモミジ(花)

この風景がいつまでも残っていてほしいと願いながら、昼食場所の熊野神社に向かいました。 

午後は鬱蒼とした森に入って、ハナイカダやアオキの雌株と雄株を観察、そろそろ咲き出したホウチャクソウや、種々のシダ類を見ました。

①ヒメコウゾ(花)②サシバ(下見日)

森を抜けると、「ギチギチ」という鳴き声。木のてっぺんでモズがゆっくり見晴らしていました。「生きとし生けるものみな喜ぶ春」を感じた一日でした。(横山)