小松寺・大山千枚田・大山不動尊自然観察会(バス)

日 時:平成26年12月3日(水)7:00~18:00  天気:晴れ 参加人数 46名

コース: 7:00出発→伏姫籠穴→小松寺散策→酪農の里12:10(昼食)→大山千枚田→大山不動尊→志駒川もみじライン→四街道着 

担 当:小沢、松川、水野、渡辺 

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バスは高速道路を快調に走る。快晴!真っ白な富士山が見えると思わず歓声。 

8時45分、バスを降りて「伏姫籠穴」まで、ニホンスイセンの芳香を楽しみ、オオバノイノモトソウ、イワガネソウ、リョウメンシダ、ヤブソテツなどシダを見ながら歩く。 

山門から203段の階段を上り、籠穴を前にして「南総里見八犬伝」の空想の世界が現実味を帯びて、不思議な感覚。

①ツルコウジ②ヤブコウジ

バスは、長狭米で有名な日本の里山百選にも選ばれている平群(平久里)を走り、南房総の“もみじの寺”小松寺へ。

①ハナミョウガ②カンアオイ

まずは池の周りの遊歩道を散策。少々急な坂道だが、上から眺める池や日光に透けるイロハカエデの赤や黄の葉が美しい。フユイチゴ、アリドオシ、ヤブコウジ、ツルコウジ、ハナミョウガなど赤い実を競っている。

①フウトウカズラ②イズセンリョウ

キッコウハグマ、カンアオイ、関東では珍しいサカキ、自生する千葉県木のイヌマキも観察した後、ご本尊薬師瑠璃光如来にお参りしてバスに戻る。

①ヤブムラサキ②イヌビワ

12時10分、日本酪農発祥の地、酪農の里嶺岡牧場で昼食、1杯100円の牛乳のおいしかったこと!太陽をいっぱい受けて寛ぐ牛やヤギたちを後に「みんなみの里」へ。 

①アリドオシ②バクチノキ

スイセンの花、菜花、長狭米などこの地の名産が並んでいた。いよいよ大山千枚田に到着。嶺岡の山麓の急斜面に階段状に広がる棚田。日本で唯一雨水のみで耕作をしている天水田。

①バクチノキ(実)②カゴノキ

既に稲刈りが終わった田圃だが、穭穂(ひつじほ)が陽を受けて美しい。大山不動尊までの坂道は、南房総ならではの植物を観察。フウトウカズラは中国の風藤という植物に間違えられて名付けられたそうだが、赤い実が立派。

①オオバノイノモトソウ②イワガネゼンマイ

イヌビワも熱帯亜熱帯の植物、クワ科イチジク属で、落ちた実を割ってみると、小さい種がびっしり。バクチノキは樹皮が剥がれ赤い木肌をさらす様子を、博打に負けて身包み剥がれ、恥ずかしくて赤くなるのに例えて付けられたなんて、面白い。

①ホシダ②リョウメンシダ

 

 

青い実も観察できた。大山寺不動堂まで急な石段を上ると、正面向拝に「波の伊八」作の龍。波も雲も素晴らしい。

境内から長狭平野と太平洋を眺めて、不動尊を後にした。車窓から志駒川の紅葉を見た後、四街道へ。今日もバラエティーに富んだ楽しい観察会でした。(横山)