寺崎城址(密蔵院)自然観察会

日 時:平成27年11月5日(木)9:30~14:00 天気 晴れ 参加人数:30名 

コース:物井駅→総武線脇道→旧総武線橋台跡→寺崎田んぼ農道→寺崎城址(密蔵院)・昼食→大崎台団地外周道路→麻加多神社→ドングリの径→山王小前→物井駅(解散)

担 当:小澤・荘子・鶴田・鈴木・水野 

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いつもより距離が少し長めのコースに気合を入れて出発。民家の庭先にはカキがたわわに実り、田の穭(ひつじほ)も頭を垂れている。

①サクラオグルマ②サワヒヨドリ

総武線線路の脇道をいくと、カラムシの葉を巻き付けたアカタテハの幼虫を見つけ、そっと覗かせてもらった。ヒナタイノコヅチやコセンダングサの種子には、かぎ状になった爪や袖がらみのような棘のついたものがあるのを知り、その工夫の巧みさに感心することしきり。

①コミカンソウ②コウヤボウキ

ススキの穂は枯れかけていたが、セイバンモロコシの赤紫の穂、セイタカアワダチソウの黄色の花は今が盛りでとても見事、傍らにはホトケノザ、オオイヌノフグリなど春の花も咲いていた。

道端の一角の園芸種の中にナガエツルノゲイトウという特定外来種があり驚いた。ガードをくぐるとカントウヨメナ、サクラオグルマが咲いていた。旧総武線橋台跡を見学、その排水口に蛇が住んでいるらしいとのこと。

①ビナンカズラ②アオツヅラフジ 

鹿島川に架かる橋の手前にカラムシの群落があり、たくさんのフクラスズメの幼虫が葉を食べつくし、刺激にフリフリと頭を振っていた。ここには多くのアカタテハの蛹があり、中には脱皮中のものも見られた。

①テイカカズラ②コマユミ

しばらく進んだ農道の両側には、ハナイバナ、イボクサ、キツネノマゴなどが群れを成していた。寺崎の上り坂の両側にはシロダモ、アオキ、エノキなどが繁り、ベニシダ、オクマワラビ、ホシダなどのシダ類も見られた。

アカタテハ

見晴らしの良い寺崎城址で昼食をとり、帰路、麻加多神社に寄ったところ、閉鎖花をつけたセンボンヤリ、白い花を咲かせたコウヤボウキを見ることができた。

アカタテハ

シラカシ、アカガシ、スダジイなどのドングリが一杯落ちている道を抜け、山王団地の下に来たところではコミカンソウの草紅葉が広がっていた。少し汗をかきながらも、全員が約1万5千歩の距離を歩き通した観察会でした。(水野)