房総風土記の丘観察会

日 時:平成29年6月6日(火)8:15~15:00 天候:曇り 参加者:27名 

コース:下総松崎駅→坂田ヶ池→風土記の丘→旧学習院初等科正堂→岩谷古墳→房総のむら前広場(昼食)→風土記の丘資料館→浅間山古墳→亀の子池→竜角台2丁目バス停 →成田駅(解散)

担 当:荘子、松川、水野、森  

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①跨線橋から見渡す②下総松崎駅前で説明 ③④ビロードモーウズイカ

はじめに下総松崎(しもうさまんざき)駅の跨線橋上から周りを見渡し、古墳が造られた6~7世紀頃には、現在の水田は印旛沼からつながる水路であったことを確認し、当時は水上交通の要所を占める重要なところだったという、地理的関係を把握した。

⑤トラノオ⑥モミジイチゴ⑦ウグイスカグラ⑧クワの実

すぐ、花茎を立て始めたビロードモウズイカが目についた。これは最近よく目につくようになった。丁度食べごろになったモミジイチゴがたくさん実っていた。

⑨ニワゼキショウ⑩オオニワゼキショウ⑪比較⑫ハリギリの棘

坂田ヶ池を廻る道には、隣同士にニワゼキショウとオオニワゼキショウがあり、花の色や大きさ、草丈の違いなどをよく観察することができた。

⑬タイサンボクの花⑭ハナショウブ⑮コウホネ⑯スイレン

クワの実が地面にたくさん落ちていて、甘酸っぱいような匂いに満ちていた。また、山側の斜面にはハリギリの実生がたくさん生えていてイチヤクソウが10数本固まって咲いているところを3群ほど見ることができた。

⑰⑱イチヤクソウ⑲⑳アジサイ

旧学習院正堂の中を見学し、岩谷古墳への途中、ウラナミアカシジミを見つけた。今この時期にのみ発生するとのこと。岩谷古墳はワラビ山と言ってよいほどワラビが生えていた。また頂上にはヤドリギがついた木があった。

㉑101号古墳㉒ムラサキシキブ㉓㉔クララ

風土記の丘の日向ではタラの芽が伸び、木陰ではナルコユリが丁度咲き終わり、フタリシズカも実を付け、ヤマユリが背を高く伸ばしていた。小楢の木の下にはオオバノトンボソウが蕾をつけていた。

㉕ユリノキ㉖旧学習院初等科正堂㉗ニガナ㉘ヤドリギ

昼食後、資料館で展示物などを見たあと、白鳳道を浅間山古墳の方へ向かう。道の左側には数基の古墳が連なり、右の森の中には沢山のキンランが咲き終わった姿が見られた。 

㉙ウラナミアカシジミ㉚ベニシジミ㉛ベニシジミとワラビ㉜ノアザミとミツバチ

1か月ほど前には、さぞかし見事に咲いていたのではと思った。親子連れのコジュケイが道を横切っていくのが見えた。前方後円墳の浅間山古墳は登ることができるので、後円部の頂上から下を眺めたら、前方部にあたる逆台形らしい形を確認することができた。

㉝アカタテハのさなぎ㉞ナルコユリ㉟タラノキ㊱フタリシズカ

 

房総のむらの外周を廻る道にはノダケ、シラヤマギクも背をのばしつつあり、サルトリイバラが実をたわわに付けていた。歩道の隙間にたくさんのキキョウソウが花を咲かせていた。この花も最近よく見るようになったと思う。1万数千歩の観察会であった。 (水野)

㊲ヤマユリ(つぼみ)㊳ヒメコウゾ㊴クリ 雄花と雌花