成田山公園 自然観察会

日 時:H30年2月28日(水)9:30~12:15 天気:薄曇り 参加人数:36名

コース:JR成田駅→参道裏通(薬師堂経由)→出世稲荷→釈迦堂→光明堂→成田山公園→本堂前(解散) 

担 当:秋山、尾澤、坂口、晝間、藤吉、松川、森 

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1月の観察会は雪のため中止、そのほかについても雪やみぞれに会い参加者は震えあがった観察会ばかりです。

今回も・・・と皆さん不安な気持ちを抱えながら朝の天気次第と心に決めていたように思いますが、朝から風もなく、暖かな日差しが降り注ぎ冬としては恵まれた観察会日和になりました。

集合場所のJR成田駅では、挨拶が「今日は暖かいね~、風もなく気持ちがよいね~」でした。

参加人員は36名、2月下旬とはいえ人通りが多いため表参道より1本西側の通称「飲み屋街道」を通り薬師堂に出ました。

薬師堂は現存している旧本堂3つのうち一番古い建物です。ここから出世稲荷まで細い裏道を通り道端の木々を観察しました。

今年は寒いためか梅の開花が遅れており5分咲き程度で、例年満開のジンチョウゲも気のせいか「今年は寒いわネ~」とつぶやいているようでした。

また、三ノ学院周辺に来るとクスノキ、スギなどの大木が多く、急にメジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、シメなどの姿が多くなりました。

出世稲荷では「もう出世する必要がないのでお参りしない」という方々もおられましたが、石の狐の彫刻はとても表情豊かで、思わず微笑んでしまいました。釈迦堂、光明堂に立ち寄り、成田山公園へ。 

一段と落ち込んだ地形に雄飛の滝(雄滝)へ下る階段や巨石にはコケやシダが沢山繁茂しており、ここが「日本シダの会発祥の地」ということが納得された。 

杉の木などには環境指標植物のウメノキゴケなどがびっしりついており、またアケボノアセビのピンクの花が可憐に咲いていました。

アスナロ、コナラ、クヌギの林を過ぎると梅林に出ました。日当たりのよい斜面には梅の花が咲き誇っていました。

しばし進むとコウヨウザン(広葉杉)の林にでました。中国南部から台湾に多い常緑針葉樹で我が国では比較的珍しい植物でマツボックリ探しをしました。 

書道美術館の前にで水琴窟で澄んだ水音を聞いたあと、珍しい白松を観察しました。散策路の両脇にはマンサク、サンシュユ、ロウバイなどが鮮やかな黄色の花を咲かせていました。

 

池の周りでは毎回カワセミが観察できますが、今回はカワセミポイントに外人の観光客(?)が入れ替わり写真を撮ったりしていたためか、見られませんでした。早春の雰囲気を十分感じた観察会でした。