泉自然公園観察会

 

日 時:平成30年5月21日(月)9:30~14:00 天候 晴れ 参加者 20名 

コース:駐車場→菖蒲田→上・中・下の池→もみじ谷→蓮池→草原(昼食)→野草園→ 

    いずみ橋→エノキとスダジイの祠(風邪の神様)→駐車場(解散) 

担 当:秋山、尾澤、北村、坂口、藤吉、松川、森  

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泉自然公園は湧き水が多く起伏に富んだ地形と植生を生かして49年前1969(昭和44)年に開園。都川と印旛沼との分水嶺になっていて縄文時代の集落の遺構あり土器も出土したとか。

五月晴れの快い日です。今回は水野さん提唱のテーマ「白い花の木」に注目して見ました。最初に見上げたのは立派なホオノキ(朴の木)、枝先の大きな葉に囲まれて上向きに淡黄白色の花をつけています。食べ物を包んだと聞くので包の木かと思いました。反対側にもタイサンボク(泰山木)という白い大輪の花を見上げました。どちらもモクレン科。  

水槽の中のヒツジグサ、ヒシ、まだ小さいオニバスを見てから、カラタネオガタマ(唐種招霊)の黄白色の小さな花の香りを嗅ぎました。森の入り口に3本のメグスリノキ、樹皮を煎じて目薬とした事からついた名だそうです。カエデ科なので昨年12月1日の観察会の時は紅葉していたでしょうか。早春に見られたアズマイチゲ、イチリンソウ、カタクリなどは、早くも初夏の今は、シダ類、ヤブレガサ、ヤブマオウ、ヤブミョウガ、ナルコユリなどの深い緑の繁みの下に埋もれて見えません。

山口さんがちっちゃな花のオオカモメヅルを見つけ、希少種クサナギオゴケの花に似ていると言われました。ナルホド。 ガマズミ(別名ヨソドメ)は白い小花を多数付け、エゴノキは下向きに今が盛りです。 

枝の中空からウツギ(空木)と呼ぶけれど、純白の鐘形の花が房状なのは別名ウノハナにぴったり。「夏は来ぬ」の歌さながらホトトギスが「キョッキョキョ・・・」と賑やかでした。ヤマボウシも純白できれいです。根元の方では白い花の終わったヒメウズ、ツルカノコソウの枯茎。常緑小低木のハクチョウゲ(白丁花)の小花が可愛らしい。  

池では亀が並んで甲羅干し。下見の時には見られなかったオシドリ一家5羽が水浴びをしていました。池の周囲にあるのはハンノキ(榛の木)やハート型の葉をしたカツラ(桂)の新緑が見事です。尾澤さんがミニミニバナナのような桂の実を拾いました。イイギリ(飯桐)の緑黄色の花が沢山落ちています。半年前には赤い実の房が下がっていたのです。変わった木肌に虫??栗山さんは「虫の糞」と。本当に中から小さな虫が出で来ました。 

 草原で昼食後、松川さんが道端のオオバコの葉に珍しい蝶を見つけました。皆しゃがみこんでシャッター、二頭?交尾中?アカシジミ?十分余りの観察丁度に晝間さんが登場、羽化したばかりのウラナミアカシジミと判明、クヌギの木の近くでした。手入れされた野草園を見学、赤く塗られたいずみ橋、可憐な白い花のテイカカズラの下を通って駐車場に戻りました。珍しく男女同数で爽やかな観察日和でした。(秋山)