神宮の森観察会(電車)

日 時:平成30年9月14日(金)8:15~13:30 天候:雨のち曇り 参加者:26名  

コース:四街道駅(集合→東京駅(人員確認)→新宿駅→原宿駅→南参道第1鳥居(人員確認、諸連絡)→南参道、正参道→本殿(休憩)→森の道→宝物殿前(昼食)→森の道→南参道第1鳥居(解散)   

担 当:坂口、荘子、水野、森、渡辺(幸)  

※本文の写真はタイトルがありません。

集合時の四街道は雨が大分降っており、また、天気予報もあまり芳しくなかったが、小雨実行ということで出発した。幸い多くの方が電車内では座ることができ、体力を温存することができ良かった。

明治神宮に着いた時には雨は上がっていた。ラッキー。第1鳥居の近くで、約100年前につくられた人工林が、現在どのようになっているのかを確認してほしいという話の後で観察が始まった。

 

南参道の脇にはスダジイ、アカガシ、クスノキ、サカキ、ヒサカキ、アカメガシワなどの樹木と、その下草としてクサイチゴ、チジミザサ、イノコヅチ、ヘクソカズラ、カラスウリ、ヤブタバコなどが見られた。

参道はよく手入れされているが、参道の奥はできるだけ手を加えず、落ち葉なども全部木の下に返すという方針だということなので、ずいぶん鬱蒼としているように感じた。

橋を渡り、しばらく歩くと「代々木」と書かれた小さな看板があった。読んでみたら、「江戸時から代々この地にモミの木があったので、この地を代々木と言うようになった。」ということが書かれていた。その子孫といわれるモミの木が竹垣で囲われていた。

本殿の後ろにイチヨウ、ケヤキなどの太い木があったが、これらはこの森が造られた頃のものではないかと思った。クワの葉のようでありながら、バイオリンのような切れ込みが入った葉を付けた低木(実生)が沢山あった。カジノキだそうで、古代より神木とされ、神社には良く植えられているとのこと。

アオキが沢山あったが実を付けたものは少なかった。宝物殿の手前の橋から下の池を見たら、スッポンが長い首を左右上下に伸ばし、動き回っていた。甲羅の長さ40cmぐらいもあるスッポンなので何十年も生きているものであろう。 

宝物殿前で昼食となった。ベンチの脇にコミカンソウとザクロソウがあり、みんなでしっかり観察することができた。また、弓道場脇にカラスウリとキカラスウリがあり、実物を見ながら違いを知ることができた。 

芝生の貼られた宝物館前を出発し、午後の観察会となった。すぐ実を付けたイヌビワを沢山見つけた。イヌビワは海岸近くのものでなかっか?それにしても大きなイヌビワである。背丈が5m以上もあるものばかりだ。

また、ホソバイヌビワもあり嬉しかった。樹下ではヤブミョウガが満開である。大きなクヌギのある芝生広場ではダンドボロギク、ネコハギ、ツルボも満開である。黒い穂をつけた去年のツルボがそのまま枯れ残ってもいた。

トチノキの実生があった近くに数人も人が入れそうな洞のあるムクノキがあり、その大きさには感心した。覚悟していた雨も降らず、森はすっかり常緑広葉樹の天然林になっているということを確認し、余裕ある人は御苑を見るということで解散となった。 (水野)