加曾利貝塚 自然観察会

日 時:令和 元年 9月20日() 9301430 天気:晴れ 参加人数:29名

コース:桜木駅(集合) → 加曾利貝塚 → ボランティアによる貝塚案内、火起こし体験 → 昼食 → 貝塚園内観察 → 博物館前(解散) 

担 当:小澤・坂口・荘子・辻・豊島・水野・三原・渡辺 

 

 台風15号が通過して2週間弱たっているが、貝塚内には太いコナラ、クヌギ、シラカシなどの倒木があちらこちらに残っており、今更ながら被害の大きさを実感できた。 

予定していた坂月川ほとりの散策が、土手の工事によりできなくなったので、午前中はボランティアさんに貝塚の説明をうけ、火おこし体験も行うことになった。加曾利貝塚は今から約5000年から3000年ほど前、ここで生活していた縄文人が食べていた貝、魚、ドングリや釣り針、土器、貝輪などの道具、またイヌや縄文人の骨などの遺物が発掘され、縄文時代2000年間の人間の生活痕が色濃く残る遺跡だとのことだ。実際に住居跡の上に、更に2重、3重と住居跡が重なっているのを見ながら、これが600年分の積み重ねだという説明を聞くと、当時の生活の厳しさと同時に、ゆったりとした生活の流れを感じた。竪穴式住居の梁はそれを支える柱の股を利用している、という縄文人の工夫にも感心した。博物館の展示品などでは知識も深めることが出来た。縄文時代のように火をおこす体験もしたが、弓の弦のように張られた糸で木の錐を立て、糸を引いてその錐を回し、その時できた燻ぶっている木くずを麻の糸でくるみ、振り回して空気を入れ、大きな炎にするという縄文人の知恵にも感心した。ほんの数分で火おこしができたことにも驚いた。

 昼食後は、計画していたコースではないところに色々な植物がある、という情報が入ったので、急遽そちらの方へ向かうことになった。発掘の様子も見られ、その周りには、ツルボのうす紫色の花が一面に咲いていた。足を進める先で、クルマバッタモドキ、ヒナバッタ、オンブバッタなどのバッタ類が跳びはねた。ナガコガネグモの網に餌(バッタ)がかかったらしく、糸でぐるぐる巻きにされる所を見ることができた。草原の中に入ったら、キンミズヒキが黄色の花をつけ、ワレモコウもワイン色の花を咲かせていた。ススキの根元を見ると、ナンバンギセルが所々に固まって咲いていた。この花は万葉時代には『おもひぐさ』という情緒ある名前で呼ばれていたそうだ。ということはナンバンギセルは在来種でもあるということだ。さらに進むとオオスズメバチがコナラの根本にいた。注意して通り過ぎる足元にはゲンノショウコがひっそりと咲いていた。ススキの草叢の観察路に入るとゲンノショウコとは一回り大きく、色も赤いタチフウロの花が一杯咲いていた。たくさんありすぎて、この場所では珍しくとも感じなかった。オミナエシ、ヒヨドリバナ、ヤマハッカ、オケラ、ヤマハギなどの花も見ることが出来た。最後に、今日は何種類の『秋の七草』を見ることが出来ただろうか?ということで解散した。(水野)