佐倉城址公園自然観察会

日 時:2021年6月10日(木)9301145 天気:晴れ 参加人数:19名        コース:佐倉駅 → 武家屋敷 → 佐倉城址公園・菖蒲園(一次解散)→ 佐倉駅               

担 当:小澤・荘子・豊島・三原・水野

 

 今年は暖かくて菖蒲の開花が終わっているのではないか?という不安を持ちながら出発した。

 歩き始めてすぐ、垣根がオオバイボタ、ビワ、ナツメ、ピラカンサなどのたくさんの木々で廻られた民家があり、観察のため足が止まってしまった。また、隣の空き地の草に、12mmはあるタマムシのような虹色をしたハムシを見つけた。こんな大きなアカガネサルハムシがいるのだと喜んでいたところ、オオルリハムシだとのこと。瑠璃色をしていないぞ!と思って調べてみたら、このような虹色をしたものもいるとのことで、『へー』と感心してしまった。

『子育て地蔵』前の斜面にウラジロガシとムクロジがあり、どちらも葉っぱを詳しく観察し、その特徴をつかむことができた。この坂道の途中には『ご自由にお持ちください』と書かれた貼り紙があり、ケースの中に熟した梅の実がたくさん置かれていた。袋も用意されていた。梅ジャムを作ろうと皆で喜んで頂いた。

武家屋敷の庭にはアンズ、クリ、カヤ、クロモジ、ウグイスカグラ、クサイチゴなどがあり、ヤブレガサが花を咲かせようとしていた。竹林に囲まれたヒヨドリ坂を下りきると、カラムシの繁る空き地に出た。『ラミーカミキリは?』と探したがいなかった。『日当たりが良いところは駄目だ!』ということで日陰に目を向けたところ、沢山見つけることができた。タイサンボクの大きな白い花やサンゴジュの花を見ながら城址公園に向かった。

公園入口にある坂には、ヤブマオ、メヤブマオ、ヒヨドリジョウゴなどがあり、ムラサキニガナは花の芽を持っていた。下り切った所にある池の近くのオニグルミには、多くの実が付き、池のスイレンは花盛りであった。カメものんびり甲羅干しをしていた。

 

菖蒲園に到着。『まだ花は咲いていた!』。ここでアヤメの外花被片()の付け根は網目模様、ショウブは黄色模様でカキツバタは白い線になっている。また、生育場所が順に乾いた所から湿地、沼地と違っているということなど、それぞれの区別の仕方を学習した。菖蒲園は手入れの最中で、多くのカワヂシャが抜かれて放り出されていた。「それは絶滅危惧植物ですよ」と言いたくても言えなかった。しっかりハナショウブを鑑賞したあと、暑い中ではあったが一次解散となった。(水野)       

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当日配布の資料を次に添付致します。