吉岡林縁・御霊神社 自然観察会

日 時:2021年7月 6日(火)9301210 天気:曇り 参加人数:13名        コース:総合公園 → 吉岡林縁 → 御霊神社 → 吉岡林縁 → 総合公園               

担 当:小澤・荘子・豊島・三原・水野・渡辺(幸)

 

 梅雨も終わりに近づき、集合時は傘をさすほどではないが、雨がパラパラと降っていて、天気の具合が心配だった。それでも止むことを期待しながら出発した。

 昨日の雨のため、道路がぬれ、染み出し水も表面を流れていた。ヌカボの穂も出そろい、そろそろ終わり頃であった。アカメガシワの葉にある蜜腺に、蟻が集まってきていることやメマツヨイグサが生育場所により、咲いていたり、蕾だったり、蕾さえなかったりするなどを確認したりした。長雨でスイカやトマトに病気が入り、葉っぱが黒く腐れていた。園芸種の花木がたくさんあったが、名前がわからなかった。残念だった。道の脇に一本のマサキの木があり、まだ花も残っていてたくさんの虫が集まっていた。じっくりその様子を観察すると、ナガコガネ、アシナガグモ、ジョロウグモ、サツマノミダマシ、コガタコガネグモなどのクモ類が集まっていた。また、アオバハゴロモとベッコウハゴロモの幼虫がいて違いを知ることができた。右の鎌でハチを抱かえ、頭から噛り付いてお食事中のカマキリも観察できた。この木にはコハクオナジマイマイや青い粉をふいたようなきれいなオオアオゾウムシがいた。オオアオゾウムシはなかなか見られないとのことで、この木ではずいぶん時間を費やして観察した。ラミーカミキリやベッコウハゴロモの成虫も近所にいた。ウグイスの上手なさえずりがあちこちから聞こえた。頭上に木が茂る道を抜けると休耕田が広がる四街道と千葉の市境である。真ん中を流れる並木川は雨水を集めて速く流れていた。アオダイショウが我々を認め草むらに逃げ込んだけれど、頭をこちら側に向けて我々を見ている姿も面白かった。カラスに腹の部分を食べられ、頭と胸と翅だけになったノコギリクワガタの残骸があった。まだ元気よく動いていて、角に指を挟まれて大層痛かった。目的地の御霊神社前では電線工事が行われており、通行止めであったが、暫時通らせてもらった。この神社は謂われが書かれていなかったが、下見時に会った近所の方から鎌倉権五郎景政が祀られていると聞いた。ここには市内では見たことがないほど太いスギの木(周囲5mはある)があった。500年は経っている室町時代のスギではないかと衆議一決した。このスギの木肌に触れて木の活力を戴こうという方もいた。ケヤキに宿るヤドリギを見て、工事のため予定と違う道を帰ることになった。しかし、このことが十数頭(匹)のムラサキシジミが群れる所を通ることになり、結果的には良かった。今回は蒸し暑くはなったけれど雨ももち、虫をたくさん観察できた観察会であった。(水野)

豊島さんが撮影した他の写真はこちらからご覧ください

 

  https://photos.app.goo.gl/EvAhYZs7iwz5ehuo7

 

以下に観察会の資料を掲載させていただきます。