日 時:2023年 9月29日(金)9:30~12:10 天気:曇り 参加人数:26名 コース:総合公園→南波佐間林縁→高龗神社分社→南波佐間林縁→総合公園(解散)
担 当:小澤・荘子・三原・渡辺(幸)・水野[文責] 【写真:栗山】
蒸し暑くなりそうな予感がする中、秋の自然を観察しようということで出発した。
シラカシのドングリをパキパキと踏みしめ、さっそく公園の土手でワレモコウ、ヤマハギの花が咲いているのを見て秋を感じた。
コシオガマは蕾で花を咲かせていなかったが、葉には粘着物がありベトつくことを発見した人がいた。
アキニレの枝にごつごつしたものが付いていたので、“何かな?”と見てみたら花だった。チャタテムシの仲間が行列して枝を這っていた。
花粉でも食べに来たのだろうか? 植え込みのクチナシの葉は大分食べられていて、“誰が食べた?”と探したらイモムシが見つかった。やっぱりオオスカシバの幼虫であった。
この時期にある“マヤラン”はないだろうか?と探したら、3本見つけることができた。花の形、華やかさなど、やっぱり蘭の仲間であると納得できる。
薄暗い林縁を歩くことになったが、この道は台風による倒木があり、歩く人も少なくなったようで、以前と比べてずいぶん荒れていた。
入れ代わり立ち代わりクロコノマチョウが現れ、ジャノメチョウやホタルガなども現れた。名前の分からないキノコも多く、シダの仲間であるクラマゴケもあったとのこと。
やっと蚊の悩みから解放されて、日の当たる道に出た。ここにはゲンノショウコが白い花を咲かせていた。カラスウリの実がぶら下がり、スズメウリも花を咲かせていた。ミツバウツギの袴形の実は皆の興味を引いた。
近くにあったカナムグラの雄花に触ると、白い花粉がホコリのように飛び散った。
くしゃみ、鼻詰まりなど花粉症のアレルゲンだと言われているのが納得できる。このカナムグラの葉の上にはホシハラビロヘリカメムシが沢山いた。
クズではよく見かけるが、カナムグラも食草になっているのだろうか?
神社前の道にはアカガシのドングリが落ちていた。
又、珍しいアキノギンリョウソウを見ることもできた。
帰り道、花と青い実を同時に付けたクサギがあったので、花と葉の匂いを嗅いだ。花の匂いの方に軍配が上がった。カラスノゴマが下向きの黄色い花を付けていた。これは増えているように感じた。
トウゴマの赤い葉や実、センナリホウズキの実の多さや繁殖具合についても話が盛り上がった。
民家の前にミズヒキとギンミズヒキが同時に植えられた鉢があり、赤と白の色の対比が美しかった。
近くにはナガエコミカンソウ、ザクロソウも生えていた。ナツメやオニグルミの実がボトボトと道に落ちたままで、もったいないな!と感じた。暑い中でも、賑やかに教えあいながら終わった観察会だった。