日時:2024年9月25日(水)9:30~12:10 (曇り) 参加人数:22名
コース:旭公民館→御嶽神社→山梨林縁→旭公民館
担当:小澤・荘子・三原・渡辺(幸)・豊島[写真]・水野[文責]
今年の夏の猛暑には耐えがたいものがあったが、3日前からようやく秋のような気温になり、今日は観察会にちょうど良い日差しと気温であった。
出発してすぐバショウがあり雄花と雌花の付き方、葉の様子などを観察した。調べたところ、芭蕉布はこのバショウの茎を取り巻いている、何枚もの皮を裂いて作った糸を織った物らしい。
すぐ隣にはポポー(ポウポウ)があり、落ちていた実を割ってみた。
果肉はクリーム色をしていて甘い味がした。種は柿の種ぐらいの大きさだった。スベリヒユが道端にあったが、これも食べられる野草だとのことだ。
道筋にあったカヤの木には、下の方の枝にだけ実がついていた。何とも不思議だった。
近くにはガガイモが薄ピンク色のモフモフ感のある花を付け、ヒヨドリジョウゴもナスのような白い色の花を付けていた。
御中主神社のツバキに絡まるテイカカズラは、カザグルマのような季節外れの花を付け、ササゲのような実もあって花と実を同時に観察できた。
色々な果樹を植えているお宅のパパイヤは、花を咲かせ実をいくつも付けていた。この実は食べられるようになるのだろうか?と気になった。
御嶽神社に向かう道端にはハツユキソウ、ミソハギ、ヒガンバナなどが存在を主張し、オミナエシも庭先に覗くことができた。
カキの実はまだまだ青かった。イタドリの花、カラスウリの実、たわわにぶら下がるマユミの実、アレチヌスビトハギなど、沢山の植物が実を付けていた。
そのような中、クサノオウがいまだに花を咲かせていた。コバノセンダングサは3枚程度の黄色の舌状花を付けるのだと初めて気付いた。
クズの花は咲き終わり、荒々しい毛のある薄っぺらの鞘を沢山つけていた。
秋の七草と言われる花も、咲く時期は様々だなと思った。
林縁には黄色の花のトキリマメ、ゴンズイの赤い実と黒い種、スズメウリの小さな白い花と緑の実などがあった。反対側のあぜ道にはクワクサとエノキグサが入り混じっていたので、葉の様子や実の付き方などを比較することができた。
タカサブロウとノボロギクも比べることができた。ツマグロヒョウモン、ホタルガなどがヒラヒラと草の上を飛んでいた。
ふと休耕田の中を見るとクサネムが沢山あった。まだ鞘が熟してなくて、それをポキポキと折れなかったが、茎の中が空洞であることは良く解った。
それにしてもダンドボロギクがあちこちに見られ、増えているなと感じた。倒木のある森の細道に入った。ここにはフジカンゾウ、ヌスビトハギ、ヤブハギが揃い、それぞれよく似た実を付けていた。
細道の出口には、ナガエコミカンソウが十株ほどあった。この様子では増えるのだろうな!と思った。途中、霧雨が降ったが、気持ちの良い観察会だった。
その他の写真は「9.25御嶽神社・山梨林縁方面」を参照ください。
観察会下見時に確認した見どころを一覧表にまとめました。(御嶽神社・山梨見どころ)
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