吉岡林縁・御霊神社自然観察会

日時:2025年9月26日(金)9:30~12:10 天気:晴れ 参加人数:29名 

コース:総合公園→吉岡林縁→御霊神社→吉岡林縁→総合公園(解散)               

担当:小澤、荘子、豊島[写真]、水野[報告]、渡辺(幸)写真:栗山

オミナエシ【栗山】25.9.26
オミナエシ【栗山】25.9.26

ここ数日間、秋になったなと感じるほど過ごしやすい気候だったが、今日は一転して夏に戻るということで、観察中の水分補給を忘れないということで出発した。

センニンソウ シラヤマギク

公園の草の繁っている所に足を踏み入れてみると、コシオガマやイヌコウジュが蕾を付けようとしていて、ツチイナゴやオンブバッタなどが跳びだしてきた。

ツチイナゴ ホタルガ   ナガメ     

樹木名札の裏側にはヤモリもいた。眠りを妨げられて驚いたのか、木の周りをグルグルと走り回った。今年の夏は暑い日が続いてうんざりしたけれど、シラヤマギク、ヤマハッカなどの花が咲いていて自然は秋を告げていた。

ヤマハッカ ザクロソウ

道路わきに生い茂るクズからは、うっすらと花の香りが漂ってきた。このクズには最近よく見かけるチュウゴクアミガサハゴロモの成虫が沢山いた。白いレースをまとったような幼虫が、このような濃茶の成虫になることに驚かれている方がいた。

チュウゴクアミガサハゴロモ クズ          ヒメジソ          

この道路わきにはオトコエシ、ヤマハギなども咲いていた。51号線を渡り、造成中の道路の両側にはヤードが何か所もできている。歩道の草が刈られ、下見の時と様子が変わっていたが、それでも2輪だけマメアサガオが花を咲かせていた

オトコエシ         マメサガオ        

吉岡林縁への道の入り口に、数株のカラスノゴマが黄色い花を咲かせていた。私の知る限り、市内でカラスノゴマの咲く場所は、これで3か所になった。

カラスノマゴ イチビ   

キチキチというモズの鳴き声を聞きながら進むと、私には初めて見るイチビが数本、黄色い花と変わった形の実を付けていた。葉っぱが虫に食われ、十数匹の芋虫がたかっていた。フタトガリアオイガという蛾の幼虫であった。こんなに沢山見ると、少々気持ちが悪かった。

フタトガリアオイガ       コクワガタ          ジョロウグモ         

ツマグロヒョウモン、キアゲハなどもパートナーを探して飛んでいた。アレチヌスビトハギも花と実を付け、知らぬ間にズボンの裾に実がくっついていた。

マユタテアカネ ハバチの仲間  

休耕田はセイタカアワダチソウやカナムグラなどで一面に覆われていたが、その中にタンキリマメ(トキリマメだと思っていた)が黄色の花を付けているのを見つけた。近くには赤い鞘を付けたものもあった。

タンキリマメ(花) タンキリマメ(実)

目的地の御霊神社には太いスギがあり、6人で取り囲むことができた。300年は経っていると踏んだ。足元にはカヤの実が落ちていて、独特の匂いがしていた。また、ヒサカキとサカキが隣同士にあって、葉っぱを比べることができた。

サカキ       アレチヌスビトハギ

帰り道では、右側はブルーベリー畑、左側はツルボの群生地というところがあった。こんなにツルボが群生している所は見たことがなかった。フジカンゾウの葉や実の大きさがヌスビトハギとは違うことをしっかり観察した。

 フジカンゾウの葉や実の大きさがヌスビトハギとは違うことをしっかり観察した。下見の時には大きなセンナリホオズキがあった所が、刈り取られて残骸しか残っていなかった。残念だ!解散時、皆でキカラスウリの実を観察し、暑い中ではあったが、無事観察会を終えることができた。

下記に当日配布した資料の地図と13日に実施した下見時に確認した見どころを表にしたものをしめします。

9月26日吉岡林縁・御魂神社自然監査会ルート
9月26日吉岡林縁・御魂神社自然監査会ルート