日時:2025年10月9日(木)9:30~12:00 天気:曇り 参加人数:23名
コース:JR物井駅(集合)9:30→A線路沿い・田沿い→B踏切・鹿島川の橋→C川沿い・山王小田んぼ→D田沿い→E坂道を降りたカーブ地点→F田沿い・鹿島川の橋・踏切→JR物井駅
担当:尾澤[報告]、栗山[写真]、藤吉、横山、森[写真]

南の海での大きな台風の余波で風は強かったが、涼しく、雨の心配もしないですむ観察会となった。まず物井の田んぼの観察から始まった。
アレチハナガサ、黒米、シロバナサクラタデ、カントウヨメナの観察をした。
アレチハナガサ | クロマイ | カントウヨメナ |
カラムシの葉が何か所か丸まっているのを見つけ、さらに黄色がきれいなフクラスズメの幼虫を見つけたのでまず紹介しようとしたら、下へ落ちてしまった。これは残念。
葉の丸まりを開いてみると黒いアカタテハの幼虫が出てきた。こちらは紹介できて一安心である。
カラムシ | アキノノゲシ | チカラシバ | ジュズダマ |
コセンダングサの塊の中にアメリカセンダングサが少し混ざってきた。両者をみて、特に総苞片の違い、茎の色の違いは一目でわかったのではと思う。
オモダカ | イボクサ | ツバキ |
近くにヤハズソウが出ている。葉っぱをちぎってみる。きれいにウサギの耳みたいなものがでてくる。花や実はどうなっているのと聞かれ、どうなっているのか、マメ科だから豆果ができているはずだが老眼では無理。すみません。
ヤハズソウ | ヒナタイノコヅチ | マルバツユクサ |
踏切からの道と合流し、キンモクセイの香りをかぎ、落ちているオニグルミの実を足で踏んでも割れないことを確かめ、道路に落ちたツバキの種子がタイヤで押しつぶされた様をみて、鹿島川の橋につく。
キンモクセイ | ヤナギハナガサ | イタドリ | ヒメジソ |
いよいよ佐倉太田地区の田んぼの観察である。まず下流沿いを歩く。オオブタクサは花粉をすでに飛ばし終わり、実ができている、カナムグラは、今日の強い風で花粉を飛ばし中のようである。
セイタカアワダチソウのつぼみ、クズのつるのはびこりをみて、右に曲がり、山王小田んぼの方向に進んだ。
セイタカアワダチソウ | サクラオグルマ | カラスウリ | ヒメミゾハギ |
タカサブロウ、ヌカキビ、クサネムとみて、ハッカの花を紹介し、しっかりしたミントの香りを味わってもらった。
ウスゲチョウジタデ |
ウリクサ |
ヒレタゴボウ |
その後「アメリカキンゴジカ」ではないのか、とってきてといわれ、これは何だ、この小さな黄色い花は咲いているのか、写真を撮って調べてみたら、確かにアメリカキンゴジカであった。
クサムネ | ニホンハッカ | ヒデリコ | アメリカキンゴジカ |
次には、ヤナギタデの葉の後から来る辛みを味わい、アレチウリの雄花、雌花、実をみて、山王小田んぼ近くの畔に出る。スズメノトウガラシ、フタバムグラ、ヒメクグ、ハナイバナ、タマガヤツリ、ヒナガヤツリ。

メリケンガヤツリ |
ホソミキンガヤツリ |
ヒナガヤツリ |
坂道を登る予定であったが、今日は涼しかったので坂は登らず、そのまま田の縁を歩くとする。新たにミゾソバ、ウナギツカミ、マコモと現れた。。
そしてコミカンソウのところへ。小さく行儀よく並んだミカンをみて、「かわいい」と好評であった。
ウナギツカミ |
コミカンソウ |
ヤブマメ |
あとは田んぼの道をさっきの橋まで帰るだけである。ナガエツルノゲイトウの白い花、ミゾカクシ、シソクサ(シソの香りを味合わせればと思ったのだが)の小さな花をみて、橋に出て、来た道をそのまま駅へと帰った。
ツルノゲイトウ(左)と ナガエツルノゲイトウ(右) |
ミゾカクシ |
ハマスゲ |
振り返ってみると、雑草だらけの田があり、ナガエツルノゲイトウの侵入を受けた田ありで、さらに猛暑の夏がありで、これからの米作りの大変さを感じた観察会であった。
上記に述べた本観察会実施時に観察そたた結果を「佐倉太田地区自然観察会観察結果」にしめしました。また本報告に掲載した写真以外の写真は栗山さん作成のアルバム「佐倉太田地区観察会 2025年10月9日(木)」をご覧下さい。観察結果図も掲載されております。
下記に、当日配布された資料のうちルート図および「見どころ」を一覧表(あいうえお順)にしたものを示します。