自然観察会活動報告書(タイムライン)

自然観察会(全日、半日、運営委半日)の活動報告書(概要版)を最新のものを筆頭に時系列に並べています。(時系列をタイムラインと称しました)記事を遡っていただき、お目当ての記事があったら、タイトルをクリックし、全文を閲覧ください。

現時点では2018年8月21日「御岳山バス観察会」まで遡ることができます。

(より古い記事は「報告書一覧」をご覧下さい。

 

内容についてのお問い合わせは「同好会からのお知らせ」にある問合せフォームによりお問い合わせいただくか下記の担当者(令和2年度)にお問い合わせください。

問い合わせ先

水野和年 TEL 090-3901-8010 :総括、A班、運営委半日、電車観察会

尾澤伸幸 TEL 080-1357-4027 :B班、運営委半日副

松川 裕 TEL 090-9319-5025 :ホタル観察会、バス観察会  

 

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2023年

5月

19日

南波佐間の森観察会

5月19日(金)南波佐間の森観察会を実施しました。

報告書と当日の写真をご覧ください。

日 時:2023年 5月19日(金)9301210 天気:曇り 参加人数:17名        コース:旭公民館 → みそら1丁目 → ちからの森 → 旭中学校下 

→ 南波佐間の森 → 白い竹赤い花 → みそら中央公園 → 旭公民館            

担 当:小澤・荘子・水野・三原・渡辺(幸)

 昨日は非常に暑かった。しかし、今日は午後から雨が降るということではあったが、午前中は曇りのようなので、観察会としては丁度よい天候ではないかと出発した。

 

出発してすぐ、大きなカヤツリグサがあった。これはカミガヤツリ?シュロガヤツリ?との話になった。カミガヤツリ(パピルス)となったが、放射状に伸びた葉(苞というらしい)がそれぞれ広いので、少し疑問が残った。近くには沢山のヒメコバンソウが実を付け、ヒラヒラと風に揺れていた。最近持ってこられたと思われる盛り土に多くのヤセウツボが生えていた。これはマメ科の植物に寄生すると聞いていたが、近くにマメ科の植物は生えていなかった。盛り土の中にマメ科の植物の根が残されているのだろうか?これも疑問に思った。道の脇にはエノキがあり、葉にはエノキハトガリタマフシが沢山ついていた。中にいるエノキタマバエの幼虫を確認して更に進むと、林の下にニガクサがあった。この花は下唇がベローンと跳びだすような特徴的な花のようだ。8月頃に咲くとのことなので、見に来ようかな?団地の民家にはクワ、グミ、ウメ、ユスラウメなど色々な植物が実を付けていた。団地の端は崖状になっていて、下にはホタルの発生する休耕田が広がる。斜面には厄介物と言われるオオキンケイギクが一面に咲き、その中にハクチョウソウ、コウゾリナなどが花を付けていた。ソメイヨシノのサクランボがあったので口に入れてみたが、二度と食べたいとは思えない味だった。ちからの森の細道では、フジが絡みつき絞め殺されそうなスギの木、コマユバチに寄生されて体全体に繭を付けたタケカレハの幼虫、まだ咲き残っているササバギンランを見つけるなど、声を上げるものが多くあった。南波佐間の森へ向かう林縁には、クサヨシ、マスクサ、クサナギオゴケ、キクバドコロ、エゴノキ、ツリバナ、マユミなどが花を咲かせ、実を付けたりしていたので、あちこちに気を引かれて忙しかった。ここまでで大分時間を過ごしたので、急いで南波佐間の森へ向かった。ここでは芽を付けたオオバノトンボソウやヤマユリが迎えてくれた。様々な実生の植物も見られ、実生の同定は難しいと感じた。丁度食べごろの実が付いたサンショウがあったので、ピリッとした味を皆で味わった。ちょうど遊びに来ていた小さな子供たちと話をし、色々教えてもらった。帰り道では、隣同士にクスダマツメクサとコメツブツメクサの群落があったので、比べて観察できた。ここにはマツバウンランがたくさん生えて、花を咲かせていた。公園ではロウバイの実を切り、果肉がほとんどなく、内部は数個の大きな種で占められていることを確認した。少し蒸し暑かったけれど、学ぶことが多い観察会だった。(水野)

2023年

4月

16日

長岡ムクロジの里観察会

日 時:2023年 4月16日(日)9301210 天気:曇り 参加人数:16名        コース:物井駅 → 東関道下トンネル → 長岡林縁 → ムクロジの里 → 物井駅               

担 当:小澤・荘子・水野・渡辺(幸)

 

 昨日の雨も止んだ曇り空の下。観察会としては丁度よい天候ではないかと出発した。

舗装された車道と歩道の境目に、ノミノツヅリやスズメノエンドウが頑張って花を咲かせていた。カラスノエンドウ(最近はヤハズエンドウと言っているらしい)は至る所で見かけるが、スズメノエンドウは珍しく、葉っぱの大きさや巻きひげの様子、花の色や実の大きさなどをじっくり観察した。道脇にはアメリカフウロやノゲシも薄ピンクや黄色の花を咲かせていた。工場を囲むフェンス際には十数本のタラヨウが植えられ、葉腋に細かい蕾を密に着け、花を咲かせようとしている所だった。タラヨウの葉の裏側には文字を書くことができ、定形外ハガキとして出すことができるという話や、硬い鋸歯を手で触って痛さを体験したりした。近くにはツリバナも蕾をつけ、それにはミノウスバの幼虫も付いていた。ウメ、イチジク、スモモの小さな実や、ヤマフジの花房が垂れ下がっているのを見たり、どのようにしてバショウから布とする繊維を取るか、などの話を聞いたりしながら歩を進めた。そして花を満開に咲かせるヒョウタンボクに行きついた。その花はスイカズラの花と大変よく似ていて、同じ仲間であることが良く分かった。ヒョウタンのような実を付けている所も見たいものだ。ジュウニヒトエやたくさんのキンランが咲き、イチヤクソウも蕾をつけていた。これ程の数のイチヤクソウは久しぶりに見た。いよいよお目当てのニリンソウのところに着いた。満開を過ぎたように感じたが、2輪だけでなく3輪・4輪となっているものもあった。ただ、以前よりも数が減っているように感じた。もう少し増えてほしいな!と思った。道路わきのコンクリート壁にテントウムシの幼虫、蛹、成虫が張り付いていた。巻きひげが1本、種が4個のカスマグサもあり、これで今日はエンドウ3兄弟を観察できた。エノキの若木には、2本の角を持ったアカボシゴマダラの幼虫もいた。なかなかかわいい。

ムクロジの里に着くと、目の前にジャコウアゲハが翔んでいた。この場所では初見である。ウマノスズクサもあるのでは?と探してみたら、『あった!』また、水面から突き出たアシの茎ではシオヤトンボが羽化の真っ最中だった。ツボスミレの白い花、オニグルミの房のように垂れた雄花とプロペラのような赤い雌花が美しかった。紫色をしたミツバもあったが、食べるには気持ち悪いなと思った。

 

帰りの道際にはオオイヌノフグに似ているが、色が白く、少し小さめの花を付けているものがあった。『コゴメイヌノフグリ?』又は『除草剤がかかったオオイヌノフグリ?』どちらか良く分からなかった。いつかは判るだろう!と課題とした。ホオジロ、ウグイス、キジの声を聞き、様々な花の咲く中、少し汗をかいたけれど気持ちの良い観察会だった。(水野)

 

栗山さんからの写真です ⇒ https://photos.app.goo.gl/JTN9sYrUyU9Yiv818

 

 以下に観察会資料とその他の写真を掲載させていただきます。(森)

2023年

4月

14日

クマガイソウ観察会

4/14~16までメダカの会主催の「クマガイソウ観察会」を開催しました。自然同好会も共催という形で案内等で協力させていただきました。四街道市からも係の方が見えていました。そしてケーブルネット296からも取材がありました。後日テレビで紹介されることでしょう。初日の4/14はクマガイソウの研究をされている福島大学の山下先生も見えて、まだまだ繁殖メカニズムが不明なクマガイソウの研究の一端を披露していただきました。その他多くの貴重な野草がいっぱいの竹林を1時間ほど観察させていただきました。すぐ隣りで大きな開発がなされていますが、絶対なくしてはいけない自然だなと感じました。

帰りにゆで立てのタケノコをお土産にいただいて更に満足でした。

2023.4.14森

2023年

3月

26日

吉岡林縁・福星寺しだれ桜観察会 資料

3月26日(日)予定の 福星寺しだれ桜観察会 は雨の為中止とさせていただきました。 事前に準備した下見写真・資料・コース案内等を掲載させていただきます。参考にして下さい。

下見の写真です

吉岡林縁・福星寺観察会 の資料です

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2023年

3月

22日

三毳山バス観察会

日  時:2023年 3月22日(水) 7:30~17:15 天気 晴れ 参加人数 35

コース :四街道駅南口 7:30→みかも山公園東口 →カタクリの園 →東口 →道の駅みかも(昼食) →万葉公園カタクリの里 →四街道インター 17:00

担  当:尾澤・晝間・水野・森

 

コロナのために3年間中止に追い込まれたバス観察会が復活できた。参加者は35名である。三毳山は、平成29年以来である。この日はWBCのアメリカとの決勝戦ということで、バスの中では、日本が点を入れるたびに賑やかになり、和やかな雰囲気で過ごすことができた。佐野藤岡インターが近づくにつれて、三毳山が大きくなり、バスはその麓にある道の駅みかもを通り過ぎ、みかも山公園東口についた。

 ここで、4つの班に分かれ、湿性自然植物園、野草の園、カタクリの園と観察していった。湿性自然植物園では、ザゼンソウをみた。このザゼンソウは達磨大師が岩屋で座禅を組んでいるというより、一寸法師が岩屋にいるという感じでかわいらしさが伝わってきた。次に野草の園に行き、アズマイチゲ、ニリンソウ、ミスミソウ、フクジュソウ、アマナ、カタクリなどの春植物・春の妖精をみることができた。キクザキイチゲという表示板に花は咲いてはいなかったが、キクザキイチゲの葉らしいものが数個あった。またキバナノアマナを一株だけみることができた。咲いていると思っていたイチリンソウが咲いていなかったのが残念と思っていたら、道から離れたところで数輪白く大きく咲いていた。ちょうどその近くにニンジンに似た葉をつけた小さな白い花を咲かしている植物を見つけた。後で、家で図鑑を調べてみたら、「セントウソウ」という植物に似ていた。さて小橋を渡り、カタクリの園への登りにはいった。道端には、マルバコンロウソウがあり、渡りなおして小橋の下にはネコノメソウがあった。カタクリの園に着いてみると上も下も左も右も花びらを反り返らしたカタクリがいっぱいである。途中キツネノカミソリの葉がいっぱいのところを見てきたが、公園の人たちの維持管理作業が大変であろうと思った。

 下へ降りてきたら東屋のところで歓声が上がった。日本がアメリカに勝ったとのこと。なるほどこれは日本全国騒がしかろうと思った。次は道の駅みかもで昼食である。

 午後の観察は、万葉公園カタクリの里である。ここは「新花の百名山」で田中澄江が紹介したところでもある。カタクリの園と同じようなところなので、「またか」で終わってしまうところもある。やはり午前と午後とでみるものを変えるのがいいのではと思っている。ではどこがいいのか、返答に困るのが実情である。 

 カタクリなどの「春の妖精」に出会え、しかも天気に恵まれ、バス観察会が復活できたことは、よかったことだと思っている。(尾澤)

豊島さんの写真 ⇒ https://photos.app.goo.gl/QVw5dR279pfwEh2N6

栗山さんの写真 ⇒  https://photos.app.goo.gl/19nCT4ZGhepYEW1S7

          https://photos.app.goo.gl/q1KYtLHV9jZRs7UD6 

3/15の下見の写真は ⇒ ここをクリック

2023年

3月

07日

稲毛浅間神社 観察会

日  時:20233月7日(火)9:30~12:05 天気 晴れ 参加人数:21

コース :JR稲毛駅 → 稲毛東公園 → 草野水路 → 川岸公園近くの分岐 →浅間神社 →ゆかりの家いなげ → 神谷伝兵衛別荘 → 千葉森林管理事務所松林 → JR稲毛駅

担 当 :尾澤・藤吉 講師 太田慶子さん

3月の暖かい朝、21名がJR稲毛駅に集まった。まず講師の太田さんから稲毛の地形の説明を受け、出発した。台地から低地へ降りていく道には1本のタブの大木があった。そこから少し進んだ民家の庭には、ナギ、タラヨウが植えてあった。ちょうど主人が出てきて、ナギの小枝を数本剪って分けてくれた。葉をとり、ぱきんとわれる感触を味わい、また横にわろうとするとできないので、縁結びや夫婦円満のお守りにする訳を知り、大事に持って帰る人がでてきた。実をいうと私もその一人である。

草野水路に出ると、オオバンやアカミミガメをまたみることができたが、下見ではみることができなかったコガモをみることができた。そこより下流に行くと、今回はボラをみることはできなかったが、ホシハジロをみることができた。すでにカップルができていたようで、取り残されたオスもいて、がんばれと声援を送っている姿もみられた。

 やがて駅に近い鳥居から浅間神社に入った。入ったらすぐのところではカイノキなのかハイノキなのかどっちなのの問題が起きた。太田さんに聞いたところ、「ハイノキ」だということだ。この浅間神社の庭には、タイワンツバキは咲いた形跡はあるが、ハイノキをはじめとして、ミヤマガンショウ、キンカチャ、セイシカと果たして花が咲くのか疑わしいのでは。春深くなったならば、またきてもよいかもしれない。その後ゆかりの家いなげへ行く。ここではハランの大きな実とつぼみをみた。ハルニレもみたが、溥傑さんもみたのか、それとも満州を思ってだれかが植えたのか、いろいろ想像させる木だと思った。国道14号沿いの歩道に出て、イヌノフグリ探しとなった。1件の民家の塀と歩道との境目に花も咲き、実もついたイヌノフグリを見つけた。その後神谷伝兵衛別荘に出てその庭をみた後、イヌノフグリ探しを続けた。稲毛陸橋に入る道路を左折したが、下見の時には、見つけられなかったイヌノフグリを数株見つけることができた。

 県森林管理事務所の松林では、どうして根上り松状態のクロマツになったのか太田さんの説明を聞いた。広大な埋立地ができたことによって、白砂青松の海岸景色が消え、このマツにも影響がでてきたということだ。

 その後、住宅地を通り、稲毛駅に急いだ。この観察会は、過去3年間コロナのためにできないでいた。4回目の正直で、やっとできた。絶滅危惧種のイヌノフグリを市街地稲毛でみつけられて、ほっと一安心である。(尾澤)

 

豊島さんの写真 ⇒ https://photos.app.goo.gl/vSUuVRKSjziUQwRs6

2023年

2月

20日

佐倉城址観察会

日  時:2023年2月20日(月)9:30~11:45 天気 晴れ 参加人数31

コース :JR佐倉駅 → 武家屋敷 → 城南堤 → 出丸跡 → 佐倉城址公園駐車場(解散)

担  当:尾澤・栗山・晝間・藤吉・森

 

冬晴れのやや寒い朝、31名が佐倉駅に集まり、城址公園へと出発した。高崎川では下見の時と同様にオオバンが出迎えてくれた。薬師坂のところでは、ソシンロウバイの花、ヒイラギナンテンの花、それから時期はずれのギンモクセイの花をみることができた。また四街道にはないと思われるヤブニッケイ、ウラジロガシをみることができた。ヤブニッケイの方は、葉をつぶして、匂いを嗅ぐことができた。薬師坂の上では、シロバナタンポポをみることができた。武家屋敷通りの武家屋敷は残念ながら月曜日なので、しまっていた。しかしその通りには、ロウバイが咲いており、ソシンロウバイばかりみるのにこれは珍しいと喜んでいた。またジャノヒゲの綺麗な青い実が地面におちていた。ひよどり坂のところでは、ニッケイの幼木を太田さんが見つけてくれた。これも葉をもんで匂いをみなさん嗅いでいた。城南堤に出る前にヒメリュウキンカが民家の庭に綺麗に今が盛りと咲いていた。うちでも増えてしょうがないという声も聞こえてきた。下見の時にも空き地にこのヒメリュウキンカは咲いていたので、これはいずれ帰化植物となり、雑草化してくると予想した。(たとえばハナニラのように。※後に調べてみたら、すでに帰化植物「キクザキリュウキンカ」として出ていた。そのキクザキリュウキンカの小形をヒメリュウキンカというらしい。

 その後、後ろのグループがこないということで、しばらく待っていたが、先頭の私が下見と違う城南堤外の車道を歩いてしまい、結果的には合流したが、下見の時内側を歩くグループに心配をかけ申し訳ないことをしてしまった。合流後すぐ堀の端についた。堀にはオオバンとオカヨシガモとバンをみることができた。

 出丸跡から、坂を登ることになった。今度行く三毳山のカタクリの園へ登る練習ですと呼びかけた。途中小さな黄花を咲かしているネコノメソウをみた。また、まだ花は咲いてはいないがカテンソウをみつけることができた。雄しべが外側に弾いて花粉を飛ばすそうだが、その弾くところをぜひ見たいものだ。31名全員が天守台跡入口につくことができた。

 

 あとカワズザクラ、ウメが咲く駐車場まで少しだ。アマナの葉がたくさん出ている近道を通り、いよいよ到着した。下見の時にはほんのわずかしか咲いていなかったカワズザクラは数本5分位咲いていた。ウメも、満開近く咲いているウメが7、8本と増えていた。着実に春が近づいていると実感した。そして目当ての花を見たのでここで解散とした。

 

写真はここから⇒ https://photos.app.goo.gl/uLpffKUaATFRbzea7

         https://photos.app.goo.gl/VV3CSuGG949C2NVx9

         https://photos.app.goo.gl/4zcki9xtW53wFa978

2023年

1月

14日

2022年たろやまの郷生き物調査記録

昆虫その他 全21ページ

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2023年

1月

07日

山梨古村五社めぐり観察会

山梨古村五社めぐり 自然観察会

日 時:令和4年1月7日(土)9301205 天気:晴れ 参加人数:25名        コース:旭公民館 → 浅間神社 → 御嶽神社 → 香取神社 → 天御中主神社              

    → 豊受神社 → 旭公民館               (妙見神社)

担 当:小澤・荘子・豊島・三原・水野・渡辺幸

 

 明けましておめでとうございます。毎年恒例の山梨古村五社めぐりでした。朝方は雨が降っていて不安な状態でしたが、出発時には晴れて少し暖かくなってきました。

 

今年最初の観察会でもあり、お互いに新年の挨拶を交わし、今後の観察会を無事行いたいという晝間会長のあいさつの後、観察と初詣に出発した。最初に目にした杉の木には、赤褐色の雄花がびっしりと付いていて、この春の花粉症が心配された。(もう花粉が飛んでいると言われた方もおられた)近くにあったウツギの切り株の周りには、フラサバソウが沢山芽を伸ばしているのに気付いた。最近、フラサバソウは生育範囲を広げているのでは?と思った。スギの木に絡みつくキヅタは鉈で切られていたが、まだ葉は元気そうだった。絡みつくための気根で水分もとっているのだろうか?日当たりの良い斜面にあるフキの根元には、もう少しで食べごろになるフキノトウがあった。明日は立冬だとのことだけれど、早く春になってほしい。コナラに絡みついていた太いツルマサキは根元から切られて枯れていた。近くにあるテイカカズラは緑の葉をつけ、冠毛(種髪(しゅはつ)というらしい)を付けた細長い種子を飛ばしていた。日陰、日向の混ざった林縁には、よくよく観察してみると、テイカカズラが多いことに気付いた。懸命に命を繋いでいるのだな!と改めて感じた。突き出た木の枝先に、猛禽系の鳥が止まっていたが、遠くて良く分からなかった。浅間神社の急な階段を登り、子宝?子育て?をお祈りされる方がおられた。又、この神社の鳥居に掛けられているしめ縄は、編まれ方が逆ではないかとの話で盛り上がった。途中、クチナシの実が沢山実っていて、ご飯、餅、栗きんとんにと、使い方でも盛り上がった。御嶽神社の末社前には、神社周辺で出た縄文土器の破片がたくさん置かれていた。長い人の営みを感じた。香取神社にある太いアカガシの切り株の空洞内では、暖かく日当たりも良い為か、オニタビラコが緑の葉を茂らせ、黄色い花を咲かせていた。道筋の三叉路には、今年も新しい災い除けのくれまぶりが立てられていた。天御中主神社(妙見神社)のサイカチは、今年は沢山の実を落としていた。マメ科特有の鞘を振るとカラカラと鳴り、その鞘の大きさと比べると、とても小さな種が入っていた。豊受神社のウチワゴケは、今朝、雨が降ったにもかかわらず葉が縮んでいて、とても団扇のようには見えなかった。ここではヤブコウジが赤い実を付け、キッコウハグマも冠毛を付けた種子を飛ばそうとしていた。その穂の様子は、確かに名前の由来であるハグマの毛で作られた払子のように見えた。ただ残念ながら、イチヤクソウが少なくなっているように思われた。(水野)

 

写真は⇒https://photos.app.goo.gl/tHpvGeQ6Gy1R4r1r6

 

2022年

11月

08日

南波佐間の森観察会

日  時:2022118日(火)9:30~12:10 天気 晴れ 参加人数:26

コース :旭公民館 → みそら中央公園 → 南波佐間遊歩道 → 防火用水 → 総合公園駐車場 → 旭中 →旭公民館

担 当 :尾澤・栗山・藤吉・松川・森・横山

秋晴れのこの日、26名が集まり、観察会が始まった。まず、公民館の駐車場に降り、この頃目立つ植物ハイニシキソウの観察をした。この植物とアレチニシキソウはこれからも道端に出没してくれると思われる。田や休耕田に降りたところでは、ススキとオギが隣り合っており、その違いをみな手に取り合って見比べていた。ただし「これが芒なの?」と年配者同士では細かいものの区別は大変のようであった。

いよいよ南波佐間地区に入り、遊歩道ではヒラタケが出ているところがあり、こんなところにと皆おどろいていた。その後、車道に出て、ツタウルシの紅葉、ムクロジの黄葉と実をみて、キバナアキギリがかろうじて咲いているところにでた。栗山さんがキバナアキギリの花を一つ採り上げ、細い棒を花に挿し、ハナバチなどの虫の背に花粉がつく、その仕組みを実演してみせてくれた。みんななるほどと感心していた。さて防火用水の脇には草もみじとなって実をたくさんつけたカラスノゴマがあった。庭に植えてみようと「ゴマ」を持って帰る人もいた。去年は黄色い花が下向きにポツポツと咲いていたのだが、1年違うとこんなにも違うものなんだとつくづくと思った。

その防火用水から細い坂道があり、進んでいくといつも実を落としているケンポナシの実がやはり見つからない。今年は実をつけなかったようだ。実の柄をかんで甘い汁を味わおうと期待していたが残念である。そのあとはクロヤツシロランの実探しである。下見の時には2個しか見つけられなかったが、そのあとにニョキッと出てきたかもしれないが、10本位新たに見つけることができた。さすが多くの目を集めるとすぐに見つけられるものだ。9月下旬の山梨の森観察会の時にクロヤツシロランの花をみつけようとしたが、見つけられなかった。もう少しあとに花が咲くのか、それとも花を見つけるのはそもそも難しいのか、いろいろ疑問をもったが、こんなに実が見つかるのなら、やはり花はみてみたいなとつくづく思うようになった。

ゴルフ場脇の坂道を上り、総合公園駐車場に出て、あとはトウワタ、ナツメとそれぞれ実をみて、旭中に入った。お目当てのリンドウは今が盛りと多数咲いていた。ある人はセンブリもあったのにといっていたが、今年最後の観察会にリンドウという花を見せることができてよかったと思う。あと旭中の外の道の脇にミズナラの幼木数本がまだ生きていたのを確認できたのもよかったと思う。

 

この観察会は、昨年この時期に企画して、当日は雨が降り、できなかった観察会である。1年ぶりに無事にできてほっとしている。(尾澤)

2022年

10月

31日

大崎台方面観察会

日 時:2022年10月31日(月)9301215 天気:晴れ 参加人数:30名        コース:物井駅 → 鹿島川 → 山王小のビオトープ → 摩加多神社 → 物井駅               

担 当:小澤・荘子・豊島・水野・三原・渡辺(幸) 

 

秋晴れの真っ青な空の下、様々な形の実や種を観察しようということで出発した。

 

まず『穴だらけになったカラムシの葉を食べた犯人は?』と探したが、残念ながら犯人であるアカタテハやフクラスズメの幼虫は見つけられなかった。でも実がびっしり付いていてこれに感心した。イヌタデの穂が赤く色付き、鮮やかで美しかった。水際には、茎の節々に薄紫の花を段々に咲かせ、葉を揉むとスッとする香りのする植物があった。コショウハッカだとのこと。草むらに入ると、いつの間にかコセンダングサの種がズボンの裾にいっぱい引っ付き、取り去るのに往生した。線路脇にあったゲンノショウコは果実から種子を飛ばした後の物が残っていた。この残された物の端がクルッと曲がっていて神輿の屋根のように見えるので、ゲンノショウコはミコシグサとも言われるとのこと。うまく名付けたものだ。マユミの実が薄桃色に色付き、その上に枝に実をつけ残したオニグルミがあった。下にはクルミの実が落ちていて、種子が覗いているものもあった。味見をした人もおられた? 鹿島川に架かる橋に来たら、土手を走るイタチを見かけた。私は一匹しか見なかったが、数匹が追い掛けっこをしていたとのこと。イタチの家族がいるのか?土手にはアレチウリのツルがあって、長い柄のある雄花の集まりが葉柄の脇から伸び、その脇もとに雌花の集まりがあるのをじっくり観察した。いつの間にかオオオナモミの実がズボンに付いていた。ここにはホソアオゲイトウかイヌビユか良く分からないものもあった。判別することはなかなか難しい。田んぼの二番穂は成熟し、だいぶ穂先が垂れていた。これは食べられるのだろうか?鳥の餌にはなるとのことだけれど・・・。田の中にヒレタゴボウとチョウジタデがあったので、実の大きさ、付き方の違いを較べることができた。また、ヤナギタデの辛さも実感することができた。ウリクサのようなものもあったが、田圃の脇だからアゼナかもしれずこれも判別が難しい。林縁には見事に葉っぱを食べられたハンノキがあった。食べた犯人はヒラアシハバチの幼虫であるが、今回その姿を見ることができなかった。クサネムがマメ科である証拠を示す鞘状の実を付け、これがパキパキと折れることに楽しみを感じた。折り返しの坂道では、木の根元にスズメバチの巣があり、偵察バチ?が飛び交っていた。急いで通り抜けた。帰りの道端には葉の裏だけでなく、茎にも実を付けているようなコミカンソウがあった。何か別の名前が付いているものなのだろうか?山王小学校にあるモクゲンジは、枝から袋状の実がびっしり垂れ下がっていた。袋の中が3室に区切られ、それぞれに種が1個入っていた。また、この木の下にはイヌビワがイチジクを小さくしたような赤っぽい実を付けていた。見るものが沢山あって、時間が足りなく感じた観察会だった。(水野)

2022年

9月

29日

飯綱神社方面観察会下見

飯綱神社方面観察会(10月5日予定)の下見を9/29に行いました。見どころが沢山有って行程も5Kmと長いので遅れないようにお願いします。以下に写真を掲載させていただきます。

※スマホでご覧の方へ

画面をクリックすると拡大されます。左右にスライドすると前後の写真が見られます。画面の下側にコメントが表示されます。(そんなの前から知ってるよ!と言われそうですが)

観察ルート順の写真ですが、途中でカメラのバッテリーが切れそうで撮影ギブアップしました。

※当日配布予定の資料を添付させていただきます。参考にしてください。

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2022年

9月

27日

山梨の森観察会

日 時:2022年 9月27日(火)9301140 天気:晴れ 参加人数:19名        コース:旭公民館 → 山梨の森林縁 → 月見の里 → 松源寺 → 旭公民館               

担 当:荘子・豊島・水野・三原・渡辺(幸)

 

 今年の夏は異常と思えるほどの暑さだったが、ようやく朝晩涼しくなり、久しぶりの観察会だった。平安時代から書物に記されている歴史ある山梨郷の観察会である。

出発してすぐの畑にパパイアが植えられていて、ちょうど花が咲き、小さな実もできていた。葉も手のひらを広げたようで面白い形をしていた。冬瓜が木に絡みつき、大きな実が枝にぶら下がっているのを見ながら、天保時代に建てられた祠や道祖神を見て林の中へ入り込んだ。ダンドボロギクやヒヨドリジョウゴの白い花、一面に広がるカラスウリの隣にある竹やぶで、時期としては咲いているだろうクロヤツシロランを皆で探したが、見つけることができなかった。『残念!』 今度はマヤランを見つけることに期待をかけて歩を進めた。鬱蒼とした林の中の細道を進む。蚊がいるのが難であるが、涼しい風が吹き抜け清々しく感じる。フジカンゾウ、ヤブハギ、ヌスビトハギが実を付けていた。これらはよく似た形の実であるが、大きさや色に違いがあることに気付くことができた。鵜の目鷹の目でマヤランを探したが、これも見つけることができず『残念の二乗』である。

 

林を抜けたところにある放棄田が一面に赤くなっていた。何だろうと思って入り込んでみたら、ヒレタゴボウが紅葉しているのだった。この放棄田にはタマガヤツリ、コゴメガヤツリ、ヒデリコなどのカヤツリグサ科のほかザクロソウ、トキワハゼ、ハシカグサなどが群生して咲いていた。林縁の道にはコバノセンダングサ、コセンダングサ、アメリカセンダングサなど3種のセンダングサがあり、花、蕾、茎、葉の色や様子の違いを確認することができた。また、ヘクソカズラ、ガマズミ、サワフタギなどが黄、赤、藍色の美しい実を付けていた。この茂みの中にあったアカネの花は満開で、ヤクシソウは小さな蕾を持っていた。もうすぐ黄色い花を咲かせるだろう。ヤマイモの葉にはでっかいキイロスズメの終齢幼虫が付き、蛇のようだということで気持ち悪がっていた人もいた。月見の里に入ったら、ほとんどのヤマホトトギスが咲き終わり実を付けていたが、まだ花をつけているものもあった。この花は花弁が反り返り、雄蕊雌蕊が上に突き抜けている面白い形をしているが、本当にきれいな花だと思う。細道にはガンクビソウが咲き、ハエドクソウもまだ咲き残っていた。見晴らしの良いところに出たのでホッと一息、一休止する。蜘蛛の巣を払いよけながら出口に進むと、地面にツチグリを見つけた。いつ見てもおかしな姿のキノコで、またよく名付けたものだと感心する。帰りの道筋にはゲンノショウコの白い花も咲いていた。距離は短かったが、暑くて疲れたという感想が聞かれた観察会だった。(水野)

 

観察会及び下見の写真です 下記のリンクからご覧ください

 豊島さんの写真 ⇒ https://photos.app.goo.gl/3S6bQ9WQqR9ZAhEX9

 栗山さんの写真 ⇒ https://photos.app.goo.gl/CT6JZt9Tu49fHnk17

 

                            https://photos.app.goo.gl/4hjXUoQis2LmgdYv5

 森の撮った写真は以下をご覧ください。蚊に沢山食われました。美味しい血ではないはずなのに・・・

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2022年

7月

08日

古屋城址と物井地区 自然観察会

日 時:2022年 7月 8日(金)9301150 天気:曇り 参加人数:25名        コース:千代田公民館 → 日蓮寺 → 古屋城址 → 物井弁財天 

→ 第二福祉作業所横 → 千代田公民館               

担 当:小澤・荘子・豊島・水野・三原・渡辺(幸)

 集合時、会員の太田さんが物井駅でミヤマカミキリを捕まえて持ってこられたので、皆で観察した。ギーギーと鳴いていたので、よく聞いてもらおうと藤吉さんの耳に近づけたら耳朶に噛みついてしまった。申し訳ないことをした。以後気を付けなくては。

 古屋城址へ向かう道すがら、葉の形からヤブマメと思っていたものの中に、黄色の花をつけたものがあった。『あれ?』と思っていたら、トキリマメだとのことだった。『葉だけだと判別が難しい!』と感じた。古屋城址入り口の斜面には、枯れかかったヌカススキがあり、何か寂しげであった。ここには花をつけていなかったが、ツルマメも沢山あった。今のこの時期は、マメ科植物が盛りになる時期のように思える。古屋城址の本丸跡は畑として使われていたとのことだが、今は放棄され草茫々であった。バッタも沢山いたが、ビックリし学んだことは、エンマコオロギの幼虫には胸の下あたりをぐるりと白い線が取り巻いているということであった。また、ここにも葉だけでは判別できない、ヌスビトハギとアレチヌスビトハギがあった。弁財天へ向かう途中の公園に、猫足形をした虫こぶを沢山付けたエゴノキがあった。果実の数よりも多い。割って中を見たところ、翅をつけた黒いアブラムシがウジャウジャいた。まさしくムシフシである。薄暗い細道の出口近くではミスジチョウが飛び、近くの杭の根元には迷彩色をしたウンモンスズメが止まっていた。これは全く枯葉のようで、皆さんなかなか確認することができなかった。明るい道筋に出ると少々蒸し暑く感じたが、汗が出るほどでもない。道端に高さ60cmほどで葉の長さが15cmはあるタデ科の植物があった。何だろうと相談していたところ、先に行っていた方が花を咲かせているものを見つけた。オオイヌタデだと判明した。斜面を覆うクズの葉には多くの虫食いの跡があり、この犯人のコフキゾウムシとオジロアシナガゾウムシを見つけた。近くのハリエンジュにはシロコブゾウムシもいて、さながらゾウムシの見本市のようだった。弁財天の近くには、下見時にはセイヨウヒキヨモギが黄色の花を咲かせていたが、刈り払われていて2~3枚の弱々しい葉が萌え出ているのみであった『残念!』。休耕田のハンゲショウは名の通り葉が半分白くなり花を咲かせていた。林縁のコウヤボウキは今年花を咲かせるだろうか?そうこうしているうちに解散場所に着いたが、そこでツボクサを発見。珍しいものだとのことで、花が咲くのが楽しみだ。疑問も解決でき、覚悟していた汗もあまりかかず、距離も丁度良く感じた観察会だった。(水野)

 

写真は豊島さんが撮ってくれました⇒写真はこの下をクリック⇒https://photos.app.goo.gl/Xw4Nq4uRjGnzSzCJ6

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2022年

6月

20日

馬渡の森自然観察会

日 時:2022620日(月) 9:3012:00 天気:くもり   参加人数:26

コース:旭公民館(集合)→みそら中央公園→みそら調整池→馬渡の森入り口→姫宮神社

→馬渡の森入り口付近→クリーンセンター(解散)

担 当:尾澤・栗山・藤吉・森・横山 

 

 馬渡の森の観察を中心にしたいので、みそら調整池まではひたすら歩いていただきたいとお願いをして旭公民館を出発した。それでも、手入れの行き届いた庭に咲き乱れるアジサイやバラの花に足が止まる。整然とした街路樹や植え込みが続くみそら団地を通り抜けると、緑鮮やかな田んぼが広がる。早速ハナグモがハチの体液を吸っている場面に遭遇する。豊かに流れる農業用水路を越えると佐倉市に入る。道の両側に、特定外来生物に指定されているキンケイギクやアレチウリが目立つ。負けまいと咲くクスダマツメクサ、ヒメジョオン、ノアザミ、ユウゲショウなど見て鬱蒼とした森に入る。

 薄暗い中にところどころ日が差し込んで、ひんやり気持ちがいい。アオイスミレやキンランの花の後を確認、ハエドクソウはあちこちで花を咲かせている。高くのびた茎の先に赤紫の花を付けているのはムラサキニガナ。キク科の多年草。いい香りを漂わせているのはムラサキシキブ。この葉が大好きなイチモンジカメノコハムシを探す。姫宮神社に続く参道に入ると、ヤブミョウガ、ホウチャクソウ、フタリシズカ、つぼみを付けたヤブレガサ、ヤマユリなどの中に、クサナギオゴケがわずかに咲いていた。盛りを過ぎてしまったけど、実も観察できて良かった。下見の時は花盛りだったのに残念!

 神社を後にして、ふかふかした森の細道を下り民家を通り抜けると、明るく開けた田んぼが見えてくる。林縁は生き物の宝庫だ。ホトトギズやオオヨシキリの鋭い声に交じって、ヒッ、ヒッと鳴くのはセッカか。林縁の袖群落やマント群落を占めるのは、ミズヒキ、イノコズチ、ヒヨドリバナ、ヤブマオ、クズ、サルトリイバラ、シオデなど。その葉っぱに田んぼから上がってきたニホンアマガエルが賑やかにくっついている。奥からヤマコウバシ、コバノガマズミ、ハナイカダ、コマユミ、ムラサキシキブ、ツルウメモドキ等が覆いかぶさり、サツマノミダマシ、アシナガグモ、オオシロカネグモ等のクモ類、カノコガ、ヒメコガネ、トホシテントウ、ウラギンシジミ、サトキマダラ、ウスキツバメエダシャク等の昆虫が観察できた。道端には、クマツヅラ、チダケサシ、ヤマホタルブクロの花が咲き、コウヤワラビが群生していた。とにかく虫も植物も多種多様なのでついつい時間をとってしまう。足早にカズノコグサを見て解散場所のクリーンセンターへ。すでに到着していた皆さんを長らくお待たせしてしまった。

 

生きとし生けるものが躍動する、溢れるエネルギーを感じた観察会だった。(横山)

6月10日(金)下見の写真です

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2022年

6月

09日

本佐倉城址観察会

本佐倉城跡 自然観察会

日 時:2022年 6月 9日(木)9301220 天気:晴れ 参加人数:19名        コース:JR酒々井駅 → 麻賀多神社 → 肥前坂 → 本佐倉城跡案内所・トイレ

→ 内郭・奥の山・妙見神社(一次解散) → JR酒々井駅               

担 当:小澤・荘子・豊島・晝間・水野・三原・渡辺(幸)

 

 集合時には、糠雨が降り肌寒くもあったが、降りやむとの天気予報を信じて出発することにした。駅には本佐倉城跡への地図も備えられていて、町は力を入れているなと感じた。

 成田旧道の路肩にあるアカメガシワには花の芽が付き、道の奥にある林の木に絡みついたテイカカズラは花を今は盛りと咲かせていた。フジはマメ科だというように長い鞘をぶら下げ、コバギボウシ、ラベンダー、ネズミモチ、マサキなどが蕾をつけ、初夏の雰囲気を漂わせていた。ところで、テイカカズラやアオツヅラフジは草本ではなく、木本にあたるとのことで勉強になった。坂の中ほどではヤブニンジンが線香花火のような実を付け、ミズヒキが花の芽を伸ばそうとしていた。この辺りで雨が止んだので、この分だと虫も姿を現わすと思った。オオヨシキリがギョギョシ、ギョギョシと大声で鳴き騒いでいた。田圃にはイネが青々と育っていたが、田圃によっては、イネよりもオモダカの方が多く、勢いも良く見える田があった。この田圃は今後の手入れが大変だろうなと思った。

 本佐倉城跡の内郭に向かう道脇には、実生のタラの木がたくさん生えていた。また、ひらひらと飛ぶウメエダシャク、金色に輝くイノコヅチカメノコハムシ、確かにホタルだと思えるムネクリイロボタルなどを見ていたら、マルウンカを捕まえたとのこと。珍しいものだとのことで、私も初めて名前を聞いた。見たところウンカらしくなくてテントウムシのようだった。でもやっぱり翅が柔らかそうで、ウンカだなと納得した。さらに進むと、綿毛を飛ばすニガナや実生のハリギリがあり、これから成長しようとするシンミズヒキやベニバナボロギクもあった。内郭は一面がブタナの黄色い花だらけだった。奥の山に向かうと道筋にフタリシズカやナガバハエドクソウが蕾をつけていた。奥の山に着いたら2頭のジャコウアゲハが飛んでいた。近くにウマノスズクサがあるに違いないと探したら、齧られた葉をつけたものがあった。裏側には予想通り黒の地肌に白線の入った幼虫が数匹ついていた。ここには光にかざすと美しいセアカヒラタゴミムシもいた。城跡を下り切った妙見神社で、他の方面を回る方もいるか?とのことで一次解散となった。ただ大部分の方が残り、駅の方へ向かうことになった。途中、ホタルブクロが咲き誇っていて、ヤマホタルブクロも一緒にあるとのことだったので、2種の違いを比較することができた。また、帰りの旧道では、行きには気づかなかったミチバタナデシコを見つけた。行きと帰りでは目線が違うのだなということにも気付いた観察会だった。(水野)     

2022年

5月

05日

物井地区自然観察会

日 時:2022428日(木)9301130 天気:曇り 参加人数:25

コース:JR物井駅 → 駅北側田んぼ沿い → 宝蔵院前→ 天照皇大神社→ 円福寺

担 当:尾澤・北村・栗山・藤吉・松川・横山

 

例年物井・亀崎としてきたが、コロナの影響で体力の衰えを感じている人が多いと思われ、今回は物井地区のみの観察会とした。まず駅近くの空き地に行き、カラスノエンドウのアブラムシのついているのを観察し、アリとナナホシテントウの成虫、幼虫、蛹の観察をした。

次に、田沿いの道に入り、田では田植えの準備、田植え作業と大忙しの状況であったが、我々は赤っぽい色と白色の今が盛りと咲いているオドリコソウをじっくり見ることができた。またその近くにはミツカドネギが昨年より何本か多く広まっていることも見ることができた。その近くに「ホワイトレース」と呼んでいるセリ科植物も1本だけ咲いていた。ある人はオルレアだといっていた。この植物もミツカドネギのように広まってくるのだろうか。少し進んでいくと、オオキンケイギクがつぼみをもち、これも広がっていた。こちらの方は特定外来生物となっているようだ。その隣にはスズメノエンドウが何株かあった。これは今年になって入ってきたようである。田の奥に流れていく用水路脇の道に少し入るとナヨクサフジがあった。昨年は遠くに見たが、今年は手に取るようにわかる位置にあった。田沿いの道に戻り、奥に行くとウマノスズクサがあった。昨年と同じくらいの本数が出て、同じくらいの背丈に育っていたのだが、ジャコウアゲハは残念ながら飛んではいませんでした。

さて坂道に入り、下見時にはオオアマナが今が盛りと咲いていたが、咲き残りがちらほら出ているだけなので、ニリンソウは?と不安になったが、果たして曲がっていくとニリンソウはなんとか残って咲いている状態で、ジロボウエンゴサクも同様であった。ところがシロバナジロボウエンゴサクは咲き残ってはいなかったのではないかなと思っている。ニリンソウは残ってくれてよかったとは思ったが、今年は全般に花が咲くのが早かったようである。天照皇大神社手前のカントウタンポポが何本かみられた空き地ではカントウタンポポに他の草が覆いかぶさっているのをみて、天照皇大神社に参り、スダジイの切り株の大きさに驚き、円福寺手前ではポポーの木のえんじ色の花を初めてみて、円福寺へと着いた。お目当てのクマガイソウは既に枯れていた。休憩したあと、ここで、体力のある人は亀崎方面へ、バスできた方は千代田方面へ、電車の方は物井駅へと三方向に分かれた。

今年初めての観察会であり、歩く距離や時間を特別に短くしたが、これからは徐々に距離や時間は長くしていこうと思っている。(尾澤)

 

当日の写真は豊島さんが撮影してくれました。ここをクリック⇒https://photos.app.goo.gl/bGpmZezFGsJRbJ8a6

 

下見の写真等は⇒ここをクリック

 

2022年

4月

19日

物井・亀崎観察会下見写真

4/28予定の物井・亀崎観察会の下見を4/18に行いました。その時の写真を掲載させていただきます。当日の観察会をお楽しみに、大勢様の参加をお待ちしております。

2022年

4月

06日

四街道総合公園自然観察会

日 時:2022年 4月 6日(水)9301220 天気:晴れ 参加人数:25名        コース:メタセコイア前 → 野球場脇 → 南側広場 → 木道 → キャンプ場脇   

→ わんぱく広場脇 → 展望広場下 → 調整池 → 多目的運動場前               

担 当:小澤・荘子・豊島・三原・水野・渡辺(幸)

 

 今年になって初めての観察会であり、コロナ騒ぎ以降としては多くの方が参加された。昨日までの寒さが嘘のような暖かさとなり、今日で子供たちの春休みも終わりとなるのとも重なって、公園は多くの子供と保護者で溢れていた。ヨウコウ、ソメイヨシノ、オオシマ、ヤマザクラの花が咲き誇り、桜のトンネルの下を歩く観察会になった。 

 アカシデの赤い雄花や若芽を見て名前の謂われに納得し、ヒサカキの花の独特な香りに「私のニオイではないです!」と断りを入れた。トサミズキの黄色い花房とムスカリの青花が良い色合いをなしていた。広場ではショカッサイ、オオイヌノフグリ、ヒメスミレなどの花々が咲き、その前でビロードツリアブが蜜を吸うためにホバリングをしていた。ギシギシの葉にはコガタルリハムシの黒い幼虫がびっしりついていた。斜面にあるツリガネニンジン、ノダケ、シラヤマギク、オトコエシなどの芽生えを前に、「どこそこが違う!」などと意見を交換できた。キジムシロとキンミズヒキが近くにあり、葉っぱの違いも比較できた。近くにはリンドウの芽も沢山あって、秋の花が楽しみである。タチツボスミレとニオイタチツボスミレも近くにあり、花の色が少し違うことが分かった。日が照ると汗が出るほどである。フデリンドウのある木陰へ急いだ。茎先にびっしり蕾をつけていたが、『あと1週間後ぐらいに咲くか?』という状態だった。木道脇には、ここでは初めて見るヤマネコノメソウがあり、小川沿いにあったセリとクレソン(オランダガラシ)はこんがらがって区別が難しかった。硬い種殻をつけた5cmぐらいのオオブタクサの芽生えも見せてもらったが、これが秋には2mにもなると思うと、厄介者ではあるが感心した。ここにはトウダイグサと白い花を付けるマルバスミレもあって良かったが、コウホネの葉は泥をかぶって今一だった。ただ、ハルガヤの匂いは好評であった。いろいろなサクラの咲く道を急ぎ、カタクリのある場所へ来た。もう咲き終わっているかと思ったが、咲いていた。『良かった!』の一言。カタクリの成長が書かれた資料を参考に、芽生えから花を咲かせるまでの様々な時期のカタクリを確認した。アオイスミレも見ることができ、皆満足気であった。雌のハナノキには、カエデの仲間であるプロペラ風の果実が出来かかっていた。この果実は秋ではなく、5月には熟して飛んで行ってしまうとのこと。また、近くにあったシロイヌナズナは遺伝の研究材料としてよく使われているとのことでもあった。最後にアマナが6枚の花弁があるように見えるが、実は3枚が花弁で、3枚が萼であることを確認した。予定より20分長くなったけれど、多くのことを学んだ観察会であった。(水野)       

 

当日・下見の写真は下記リンクからご覧下さい  栗山さん、豊島さんが多くの写真を投稿してくれました。画面をクリックするとコメントを見る事が出来ます。

ここをクリックする⇒https://photos.app.goo.gl/jQSGnDdYWXu4nVHS8

https://photos.app.goo.gl/9Wj2t8n7gBNaDBAL9 

https://photos.app.goo.gl/Khy8hWXR23JBDm1MA

 

当日の配布資料です。

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2021年

11月

27日

たろやまの郷 親子自然観察会

去る11月27日(土) たろやまの郷に於いてたろやま会主催の「親子の自然観察会」が開催されました。担当は自然同好会でしたので晝間さんと荘子さんが計画、運営委員がお手伝いをしました。当日は秋晴れの素晴らしい天気に恵まれ、参加者一同たろやまの自然を満喫しました。四街道市職員の方も2名ほど参加され、皆さんんが楽しまれているのをみて主催者の一人として良かったです とおっしゃっていました。

また、市外から来られた数名のグループがいらして、「いつもきれいに整備されていてとても感謝しています」と言葉をかけられました。結構有名なのですね。関係者の一人として嬉しいです。

以下にその時の写真を掲載させていただきます。

12/8 森

2021年

11月

02日

吉岡林縁・春日神社観察会

日 時:2021年11月2日(火)9301215 天気:曇り 参加人数:17名        コース:総合公園 → 吉岡林縁 春日神社 → 吉岡林縁 → 総合公園               

担 当:小澤・荘子・豊島・三原・水野・渡辺(幸)

 このところコロナ感染状況が落ち着いており、少し安心して観察会ができると感じている。今日も参加者はまだまだ少なかったが、久しぶりに参加した方もいて秋の里山の観察に出発した。

 

 アキニレの実の付き具合を見ながら、ハルニレは四街道には少ないとか、この冬はどれだけの鳥が訪れるだろうかとの話になった。今年のドングリは豊作だ!とマテバシイのドングリを踏みしめると、道の両側にあるツツジが花を咲かせていた。同じような場所にあるにもかかわらず、咲いていないツツジもあった。どうしてだろう?『日照?気温?個性?』等と意見が出たが、結論はつけられなかった。サワガニがいることに吃驚し、ヤマハッカ、オトコエシ、イヌトウバナ、キンミズヒキなどの実を観察し、リンドウの花の美しい青色に感動を覚えた。そのうち、どこからともなくカツラの甘い匂いが漂ってきたので、みんなで葉を拾って匂いを嗅いだ。ホオノキの大きな葉がたくさん落ちていて、当然だがホオバ味噌の話が出た。木を見上げたけれども、実の姿は見ることはできなかった。公園の外にでると、数本のコミカンソウが赤く色づいているのが目に付いた。来年はもっと数が増えるに違いない。国道を渡り細い道に入ると、クコの花と実が同時に付いているのを見つけた。またまた『どうしてだろう?』と疑問が生じた。この道には、今年はあまり見かけなかったカラスウリの実が沢山あった。オオブタクサの雄花と雌花の付き方を観察して少し歩いたら、道端に刈られたばかり紫色をした花があった。ヤマラッキョウの花であった。刈られた痕を見てみると来年も大丈夫そうであった。両側にカナムグラが茂るこの細道では、クロコノマチョウ、キタテハ、キタキチョウ、ウラギンシジミなどの蝶々も見ることができた。休耕田の中に、拳のような実をつけた穂状のものがスックと立っていた。『何だろう?』と話し合い、マツカサススキではないか?となった。私にとって名前も実物も初めてのものであった。春日神社前にあったスズメウリの実を食べた方の感想は『キュウリのような味』とのことだった。神社はアカガシ、ムクノキなどの樹々で鬱蒼としており、参道の脇にはイチヤクソウやキッコウハグマが実をつけていた。よく観察したのか予定よりも時間がかかり、帰り道を急いだ。皆さん満足げな顔をしておられた。(水野)

 

豊島さん撮影の写真はこちら⇒https://photos.app.goo.gl/zeGKkJvTbRELFrmp9

 

 

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2021年

10月

29日

成山の森観察会 下見

11/9(火)実施予定の 成山の森 自然観察会の下見を行いました。種々検討の結果、以前のコースは倒木・スズメバチ等の障害があり、また、半日に短縮されたこともあり別のコースで実施することになりました。「成山」地区は通らず、南波佐間・上野地区を通る事になりました。このコースでどうしても外せない〔リンドウ〕はきっと満開で皆様の目を楽しませてくれると思います。多くの皆様の参加をお待ちしております。

道がぐちゃぐちゃですからしっかりした靴がお勧めです。

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2021年

10月

07日

泉自然公園自然観察

日 時:2021年10月 7日(木)9:30~12:00 天気:曇 参加人数: 14

コース:ビジターセンター→入口付近→カタクリ自生地→下の池→野草園→いずみ橋→ビジターセンター

担 当:尾澤・栗山・藤吉・松川・森・横山

 

     緊急事態宣言が解除され、いよいよ本格的に観察会が出来ると意気込んだが、14名が参加のこじんまりした観察会となった。

     はじめに観察したのは、ホオノキの実。落ちたばかりの実は赤い種子が見え、これがみずみずしい。次にテンニンソウ。下見の時にはつぼみが出ていたが、今日は咲いているだろうと思っていたが、残念、つぼみが大きくなっただけであった。入口近くのオニバスの小さな池に行き、その葉とつぼみをみる。すでに花は咲き終わっているので、このつぼみは、どうなるのか、おそらく枯れると思うが、どうだろう。ヒシもあり、この前は気がつかなかったがかわいい白い花がひとつ咲いている。裏をみてみるとしっかり実が三つもできている。忍者が使うまきびしとは違う大きな刺が2つ開いてついているので、ヒシとしてよいと思った。なお白色のつぼみも見えたが、参加者の方がヒツジグサと教えてくださった。なるほど、午後になったら開くということか思った。でもこれもオニバスと同じ運命なのか、わからない。さらにヒイラギモクセイのところにいったら、白い花が咲いている。いい香りである。よくみたらその手前奥にキンモクセイも元気に咲いている。9月に咲いていたはずと思っていたが、今が盛りと咲いている。少し行くとキバナアキギリも今が盛りと咲いている。こちらは蜜が吸えるとチャレンジする人も出てきた。

     メグスリノキのところから下へ降りていくと、ダンドボロギクが白くはじけて群生している。この前は1輪しかみなかったヤクシソウがちらほら咲きだしている。カツラの甘い香りがしだしている。コクサギの実や葉の観察をしたら、これもいいにおいがするといいだす人もいる。うん確かにクサギも食欲を誘うゴマの香りに似ていると思う私も、嗅いでみたが、はたしてこれはいいにおいといえるだろうかと思ってしまうのだが。さてその後ツクバトリカブト、シラヤマギク、シロヨメナと観察していったら、島の池の休憩地点についた時は11時過ぎになってしまった。

     その後、オシドリがいた、どこ?と、オシドリ探しをしていた結果、ハス池まで行けず、手前の分岐で野草園へ行くこととなった。途中ぶどうのように実をつけたマルバチシャノキをみて、階段のところでは咲き始めたサラシナショウマとまだ咲き続けているイヌショウマをみることができた。野草園では、元気のよいホトトギス、咲き終わったヤマホトトギス、もうじき咲き終わるメハジキなどをみることができた。できればもう少しゆっくりみてみたいところだ。

     その後出発地点に12時前につき、観察会は無事に終わった。(尾澤)

 

 

栗山さん撮影の写真を見る⇒ここをクリックしてください https://photos.app.goo.gl/RwvjwSKcfSdxJAJj6

                                                      https://photos.app.goo.gl/j9qqcCY8E2S3bTWF6

2021年

9月

30日

泉自然公園下見

9月30日に10月7日予定の泉自然公園自然観察会の下見を行いました。写真アルバムで報告させていただきます。

 

尚、栗山さんの撮った写真はこちらから見てください⇒ https://photos.app.goo.gl/N3ShjCwsJWMBtUF78

 

2021年

9月

02日

2021ホタル調査

毎々大変蒸し暑く、また暗くて足元の危ない所長時間かけての調査にご協力頂き感謝申し上げます。ありがとうございました。今年もデータがまとまりましたのでご報告させていただきます。尚、9月15日発行の会報誌にも掲載しております。コロナ感染拡大で旭公民館が閉館しておりますため調査結果報告会は中止とさせていただきます。宜しくお願いします。

また、今回調査中に道から足を踏み外すというアクシデントがありました。幸いケガはされなかったとの事ですが、事故には十分注意しての活動をお願いします。(保険には入っていますが)

2021年

7月

06日

吉岡林縁・御霊神社 自然観察会

日 時:2021年7月 6日(火)9301210 天気:曇り 参加人数:13名        コース:総合公園 → 吉岡林縁 → 御霊神社 → 吉岡林縁 → 総合公園               

担 当:小澤・荘子・豊島・三原・水野・渡辺(幸)

 

 梅雨も終わりに近づき、集合時は傘をさすほどではないが、雨がパラパラと降っていて、天気の具合が心配だった。それでも止むことを期待しながら出発した。

 昨日の雨のため、道路がぬれ、染み出し水も表面を流れていた。ヌカボの穂も出そろい、そろそろ終わり頃であった。アカメガシワの葉にある蜜腺に、蟻が集まってきていることやメマツヨイグサが生育場所により、咲いていたり、蕾だったり、蕾さえなかったりするなどを確認したりした。長雨でスイカやトマトに病気が入り、葉っぱが黒く腐れていた。園芸種の花木がたくさんあったが、名前がわからなかった。残念だった。道の脇に一本のマサキの木があり、まだ花も残っていてたくさんの虫が集まっていた。じっくりその様子を観察すると、ナガコガネ、アシナガグモ、ジョロウグモ、サツマノミダマシ、コガタコガネグモなどのクモ類が集まっていた。また、アオバハゴロモとベッコウハゴロモの幼虫がいて違いを知ることができた。右の鎌でハチを抱かえ、頭から噛り付いてお食事中のカマキリも観察できた。この木にはコハクオナジマイマイや青い粉をふいたようなきれいなオオアオゾウムシがいた。オオアオゾウムシはなかなか見られないとのことで、この木ではずいぶん時間を費やして観察した。ラミーカミキリやベッコウハゴロモの成虫も近所にいた。ウグイスの上手なさえずりがあちこちから聞こえた。頭上に木が茂る道を抜けると休耕田が広がる四街道と千葉の市境である。真ん中を流れる並木川は雨水を集めて速く流れていた。アオダイショウが我々を認め草むらに逃げ込んだけれど、頭をこちら側に向けて我々を見ている姿も面白かった。カラスに腹の部分を食べられ、頭と胸と翅だけになったノコギリクワガタの残骸があった。まだ元気よく動いていて、角に指を挟まれて大層痛かった。目的地の御霊神社前では電線工事が行われており、通行止めであったが、暫時通らせてもらった。この神社は謂われが書かれていなかったが、下見時に会った近所の方から鎌倉権五郎景政が祀られていると聞いた。ここには市内では見たことがないほど太いスギの木(周囲5mはある)があった。500年は経っている室町時代のスギではないかと衆議一決した。このスギの木肌に触れて木の活力を戴こうという方もいた。ケヤキに宿るヤドリギを見て、工事のため予定と違う道を帰ることになった。しかし、このことが十数頭(匹)のムラサキシジミが群れる所を通ることになり、結果的には良かった。今回は蒸し暑くはなったけれど雨ももち、虫をたくさん観察できた観察会であった。(水野)

豊島さんが撮影した他の写真はこちらからご覧ください

 

  https://photos.app.goo.gl/EvAhYZs7iwz5ehuo7

 

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2021年

6月

30日

内黒田自然観察会

日 時:令和3年6月30日(水)9:30~12:00 天気:曇 参加人数:16名

コース:池花公園 → 近くの谷津田沿い斜面林 → 手繰川沿いの道 → 内黒田庚申塔 → 西光院(第1次解散) → 市営霊園(解散)

担 当:B班 - 尾澤・栗山・藤吉・森

 

     谷津田近くの斜面林の縁沿いには、植物の花や実などがちょうど目の当たりにするように豊富にあるので、じっくり観察する観察会になるだろうと話し、出発した。公園の裏の斜面の草原では、ネジバナ、ブタナ、ヘラオオバコと観察した。特にヘラオオバコはおしべの上のめしべを見つけ、実ができるまでの一連の変化を観察した。またここでは下見の時には見落としたシロバナマンテマを見つけることができた。用水路には沈水植物のオオカナダモと水生植物のオオフサモが生えていた。その二つの植物の間に2枚貝の殻が見えた。この殻はシジミの殻だと教えられた。この用水路では、シジミがタニシなどとともにまだ生きているらしい。少なくとも特定外来生物のオオフサモだけは取り除いたほうがよいかもしれない。先のワラビ畑のところにオニユリらしいユリが下見の時にはつぼみであったが、今日はすでに咲き終えていた。これは少し残念である。

 田と田の間の道にはハキダメギクとアメリカイヌホオズキが生えていた。このアメリカイヌホオズキとよく似ているイヌホオズキなどの他の種との区別がややこしい。斜面林の林縁では、ニガキがあった。この苦味成分は、「○○胃散」にも使われるらしい。飲みすぎ・二日酔いに効くか、若い頃だったら試したかもしれない。さて、アケビ、ミツバアケビ、ウワミズザクラと春に花咲いた木々には若い実が順調に育っているのを確かめ、いよいよネムノキである。ネムノキの花をみるとおしべが目立つが、めしべはどれだとなり、白い1本を見つけ、花びらはどれだとなると粗末なとてもマメ科とは思われない代物である。つぼみの固まりをみると、1個だけ少しだけ背が高い。これだけが蜜が出て、豆ができるらしい。普段は上の方に花があるなと見上げるだけであるが、今日はなかなかの収穫である。次にクリの若い実を見て、イガの上の白い針状のものが、多分雌花の柱頭であろうと想像し、イガは総苞にあたるのかなと想像した。

 後は手繰川沿いの道に出て、エゴノネコアシのアブラムシを見て、隣のサンカクヅルのつるに実はまたしても見つけられず、内黒田の庚申塔に来た。後は西光院手前で、カラスザンショウの幼木を見つけた。ちょうどアゲハの幼虫がついていた。葉をかじったが、サンショウほどのピリリと辛いほどではないが、程よい辛味を感じた。

 

 梅雨の最中、まずは雨にあわずに実施できてよかった。そして、普段見過ごしてしまうものを詳しく目の当たりに観察できてよかったと思う。(尾澤)

2021年

6月

10日

佐倉城址公園自然観察会

日 時:2021年6月10日(木)9301145 天気:晴れ 参加人数:19名        コース:佐倉駅 → 武家屋敷 → 佐倉城址公園・菖蒲園(一次解散)→ 佐倉駅               

担 当:小澤・荘子・豊島・三原・水野

 

 今年は暖かくて菖蒲の開花が終わっているのではないか?という不安を持ちながら出発した。

 歩き始めてすぐ、垣根がオオバイボタ、ビワ、ナツメ、ピラカンサなどのたくさんの木々で廻られた民家があり、観察のため足が止まってしまった。また、隣の空き地の草に、12mmはあるタマムシのような虹色をしたハムシを見つけた。こんな大きなアカガネサルハムシがいるのだと喜んでいたところ、オオルリハムシだとのこと。瑠璃色をしていないぞ!と思って調べてみたら、このような虹色をしたものもいるとのことで、『へー』と感心してしまった。

『子育て地蔵』前の斜面にウラジロガシとムクロジがあり、どちらも葉っぱを詳しく観察し、その特徴をつかむことができた。この坂道の途中には『ご自由にお持ちください』と書かれた貼り紙があり、ケースの中に熟した梅の実がたくさん置かれていた。袋も用意されていた。梅ジャムを作ろうと皆で喜んで頂いた。

武家屋敷の庭にはアンズ、クリ、カヤ、クロモジ、ウグイスカグラ、クサイチゴなどがあり、ヤブレガサが花を咲かせようとしていた。竹林に囲まれたヒヨドリ坂を下りきると、カラムシの繁る空き地に出た。『ラミーカミキリは?』と探したがいなかった。『日当たりが良いところは駄目だ!』ということで日陰に目を向けたところ、沢山見つけることができた。タイサンボクの大きな白い花やサンゴジュの花を見ながら城址公園に向かった。

公園入口にある坂には、ヤブマオ、メヤブマオ、ヒヨドリジョウゴなどがあり、ムラサキニガナは花の芽を持っていた。下り切った所にある池の近くのオニグルミには、多くの実が付き、池のスイレンは花盛りであった。カメものんびり甲羅干しをしていた。

 

菖蒲園に到着。『まだ花は咲いていた!』。ここでアヤメの外花被片()の付け根は網目模様、ショウブは黄色模様でカキツバタは白い線になっている。また、生育場所が順に乾いた所から湿地、沼地と違っているということなど、それぞれの区別の仕方を学習した。菖蒲園は手入れの最中で、多くのカワヂシャが抜かれて放り出されていた。「それは絶滅危惧植物ですよ」と言いたくても言えなかった。しっかりハナショウブを鑑賞したあと、暑い中ではあったが一次解散となった。(水野)       

写真をもっと見たい方はこちらをクリックしてください 撮影者:豊島さん

 

当日配布の資料を次に添付致します。 

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2021年

5月

26日

谷津バラ園・谷津干潟(電車)自然観察会

日 時:2021年5月26日(水)8:15~12:00 天候:薄曇り 参加者:14名 

コース:四街道駅(集合) → 京成千葉駅 → 谷津駅(集合、点呼) → 谷津公園 → 谷津バラ園 →谷津干潟(自由解散)                   担 当:荘子、松川、三原、水野

今日はスーパームーン。我々が干潟に着く予定の11時頃には干潮も始まっているとのことで、沢山の水鳥が見られるのではないかと期待を持って谷津駅を出発した。

 谷津商店街の並木はネムノキだな。それにしても小葉が細かいネムノキだな?と思いながら通り過ぎた。谷津公園に入ってすぐ、ヒサカキの葉よりも少し大きめで、葉の縁が少し裏側に丸まっているハマヒサカキの植え込みがあった。ヤマボウシノ花がかろうじて残っていた。濃い紫色のサクランボが沢山なっているのはオオシマザクラだろうか?食べてみたところ、美味いという人もいれば不味いという人もいた。プラタナス(スズカケの木)とモミジバフウが並んで実を付けていた。モミジバフウの実を見てコロナウイルスの形とそっくりという感想があった。確かに感心するほど似ていた。植え込みにアジサイと似ているが葉の薄いものがあった。何かなと思っていたら、同じものを育てている人がいて、アナベルというアジサイの園芸種だとのこと。確かに蕾がアジサイのようだった。

 バラ園では1時間程度の自由散策となった。入った途端にバラの匂いに包まれた。もう花は終わりかと思っていたが、まだまだ多くの花が咲いていた。ここの一角にはニオイバンマツリがあり芳香を漂わせていた。この花は濃い紫色からだんだん白色に変わるとのことだった。さすがに園内には様々なバラがあり名前も付けられていた。プリンセスミチコと名付けられた朱色がかったオレンジ色の花は若々しく華やかな感じがする。エンプレスミチコという赤味がかったアンズ色の花は円熟した落ち着きのある感じがする、という皆さんの感想があった。近くにあったハンカチノキには5cm程の果柄に大きめのドングリを付けたような実があった。何度も白い花を見ていたが、このような実が付くとは思ってもいなかった。ハンカチノキの隣にはジャカランダという木があった。葉を見てみるとネムノキに似ている。いや、それよりも朝方に商店街で見かけた並木の葉とそっくりであった。ひょっとしたらあれはジャカンダの並木だったのか。(帰りに会員の方が商店街の人に確かめたら、やはりジャカランダとのことでした)

 

 谷津干潟に着いたら干潮が始まっていた。干潟の葦原ではオオヨシキリがギョウギョウシイとやかましく鳴いていた。干潟の木杭にはカワウが数羽止まっていた。ハシボソガラスが餌をとっているのか蟹を咥えたり離したりしていた。たくさんの蟹がどういう訳か一斉に同じ方向へ動いたりするのは見ていて面白い。この蟹は目が飛び出しているのでチゴガニかと思っていたが、大きさと泥地という事からヤマトオサガニと考えられる。12時で自由解散となったが、チドリやシギが見られず残念だった。(水野)

※画像をクリックするとコメントが出てきます。

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2021年

4月

30日

物井・亀崎 自然観察会

日 時:令和3年430日(金)9:30~12:15 天気:晴れ 参加人数:24

コース:JR物井駅 → 宝蔵院 → 円福寺 → 物井弁財天(第1次解散場所) → 清久寺 → 千代田公民館

担 当:尾澤・栗山・藤吉・松川・森

 

 物井駅前の新しい道から、内に田が広がる用水路沿いの道に入る。今年は草木の生長が早いのか、カラスノエンドウは実がたくさんでき、ふくれはじめている時期であった。近くのクリの木には花軸が既にでき、つぼみが出来始めていた。道端のトウダイグサは、杯から実がこぼれていた。田は田植えの最中であった。その先のオドリコソウは、おととしの台風の影響で倒れた倒木の間で今が盛りと咲いていた。そこではサンカクネギという植物を知ることができた。田の縁には特定外来生物のオオキンケイギクがつぼみを持っていた。またウマノスズクサのつるが伸びだしていて、下見の時に見たジャコウアゲハが飛んでいるのをまた見ることができ、卵も見ることができた。

 宝蔵院前の斜面では、いつも満開のニリンソウはほとんど終わりかけていた。ジロボウエンゴサク、シロバナジロボウエンゴサクもなんとか咲いているのを見つけることができた。円福寺では、クマガイソウはすでに終わっていて、シャクナゲが盛んに咲いていた。弁財天手前の小さな池のアケビのつるには実の赤ちゃんがすでについていた。また弁財天手前の斜面では、ニセアカシアの白い花が匂いたちこめ咲いていた。

 弁財天では数名の方と別れ、大部分の方は、亀崎の田の縁を元気に歩いて行った。いつものコウヤワラビのあるところで水路をわたった。コウヤワラビは芽を出している最中であった。さて、ミズバショウやカジイチゴ、ニリンソウがいつも咲いている花壇は、すでに花が終わり、雑草が生い茂っているので、そのまま車道の方へと歩いて行った。途中セイヨウジュウニヒトエ(後からわかったが)に出会うことができた。イヌゴシュユという木のところから、田の奥を見てみたら、下見の時には3分の1位は残っていたのだが(ニリンソウの白い花も)、見事にきれいに刈られていた。これは残念である。清久寺の入口近くのナツフジのつると葉が出てきたことを確かめ、イヌノフグリ探しに入った。奥の民家の垣根の下に10株近くは見つけることができた。目を転じたら、フキと一緒にニリンソウが結構何株か咲き残っていた。

 

 後は、一旦広い道路に出て、中に折れ、キュウイが脇に咲いている道を下り、T字路を右に上り、最終的には千代田公民館に着いた。着いた時刻が12時15分頃で、ニリンソウ、ジロボウエンゴサクなどが充分見れなかったことを考慮すると、時期を10日間くらいは早め、ショートコースに変更もありえると思う。(尾澤)

もう少し写真が有ります。ここをクリック⇒https://photos.app.goo.gl/AhywoGiiVrzr8P5Z6

2021年

4月

16日

金光院と御成街道 自然観察会

日 時:令和3年4月16日(金)9301215 天気:くもり 参加人数:17名        コース:イコアス千城台 → 御成街道 → 御成公園 → 大宮神社 → 金光院              

    → イコアス千城台

担 当:小澤・荘子・豊島・三原・水野

 

 コロナ禍のため12カ月ぶりの観察会であった。まだまだコロナ感染の恐れがあり、マスクを付け、距離をとり、話を控えながらの観察会となった。

 今年は暖かい日が続き、季節が10日ほど進んでいるような状態で、集合場所の植え込みにあるハナミズキの花が茶色くなって散り始めていた。道路脇の並木の狭い植え込みを覗いてみたら、マンテマやコメツブツメクサが健気に花を咲かせていた。歩道の両脇を見ながら歩いたが、アマドコロ、スズランなどが咲き、オオバギボウシ(若芽はウルイと言って食べられると盛り上がった)も葉を伸ばしていた。ニシキギもきれいな若葉を出していた。御成公園はコナラ・ケヤキなどの若葉で薄緑色になり、非常にきれいであった。ナツグミの花が咲き、コナラの雄花と雌花の確認をした。また、木の枝で守られたキンランが黄色の花を咲かせていた。手入れが良くされ大切にされている公園だと思った。一里塚の跡にある解説文を読んで御成街道の歴史を学び、今も多くの車が行き交う街道を、気を付けて歩いていたところ、1.2~1.3cmぐらいの大きなテントウムシを見つけた。ハラグロオオテントウとのことで初めて見たと思う。大宮神社の境内はホウチャクソウ、ジュウニヒトエ、ウラシマソウ、ヤブニンジンなどの花が今を盛りと咲き、ヤマユリ、アカネなども芽を伸ばしていて、心が落ち着く場所である。道端のタケノコは大分大きくなっていて時期は過ぎ去ったか?ヤマブキの八重や一重の黄色の花も満開であった。春は黄色の花が多いなとも思った。目的地の金光院に着いたら、赤いボタンの花が迎えてくれた。シキミの花はもう終わり頃であったが、ホオの大きな蕾は開花までもう一息である。この寺は徳川家康が泊まったという寺であり、四街道の福星寺はこの寺の末寺だとのこと。帰り道、アブラムシとアリの共生などの話をしながら歩いていると、民家の庭先にクマガイソウが2輪、花を咲かせていた。この花はいつ見ても変わった姿をしていると思う。シジュウカラ・メジロ・ウグイスなどの鳥の声も良く聞こえ、春を満喫した観察会だった。(水野)

豊島さんから送られてきた写真の一部を掲載しました。

もっと見たい方はこちら⇒https://photos.app.goo.gl/HynSzdeJ1GG6AnTS9

 

2021年

1月

04日

山梨五社めぐり下見資料

今回緊急に中止となった、自然同好会恒例の「山梨五社めぐり」下見の写真と資料を掲載させていただきます。同好会会員の皆様には大変申し訳ありませんが、この資料を参考にして、個人的に初詣をされてはいかがかと思います。尚、行かれる場合には、くれぐれも感染防止対策は十分になさって下さい。

豊島さんからの写真(下見時)

2020年

3月

13日

稲毛散策報告

 

JR稲毛の駅は標高18mほどの台地に位置します。昔はこのあたりにはサツマイモが干してあったそうです(幕張に青木昆陽の碑あり)。当日は中止になったと知らずに、2名の方が駅に見えられました。

 

道路(千葉街道:R14号から上がってきたかつてのメインストリート:明治天皇の野立の記念碑あり)を横切り、住宅地を通り抜けると、右に下る坂があり、途中に大きなタブノキがあります。この坂は田んぼに下りる道でした。昔から主に京成稲毛駅の南側に民家があったようで、稲毛は台地から海に向かって開けた谷津田ということになり、真ん中に草野水路(塩田川)が流れています。

 

今は護岸工事された草野水路、京成線路の海側では潮の干満が見られます。海に近いのでボラの成・幼魚が見られたのですが、最近なぜかその姿が見られません。サギ類・カワセミもやってきます。今冬は、いつも来るオオバンに加え、海ガモのスズガモが数羽やってきています。

 

 

途中通った細い路地には、なぜか万年塀がよく使われているのですが、この塀は耐震という方面ではどうなのだろう?と。

再び、千葉街道に出て渡ると、浅間神社です。神社に隣接してある愛新覚羅溥傑(あいしんかくらふけつ:清の最後の皇帝溥儀の弟)氏と夫人の浩さんが新婚時代の半年を送った寓居(「ゆかりの家」休館中)があります。

            浅間神社
            浅間神社

溥傑氏は戦後戦犯として中国で暮らされました。庭には、春はアンズが咲き、珍しいハルニレの若葉がきれいです。初夏にはハクウンボクが咲きます。5年ほど前から急に出てきたコシオガマ(半寄生)が10月初めによく咲きます。

 

浅間神社の社殿は昭和39年に焼失し、今の社殿は少し離れたところに建てられたものだそうです。7月の大祭には賑わいます。何年か前から変わった木々が植栽されており、オガタマの仲間のミヤマガンショウ(深山含笑)が3月下旬に咲き、4月はキンカチャ(金花茶)という黄色いツバキ、ハイノキ、そしてカラタネオガタマ、常緑のヤマボウシ、秋にはゴルドニア(台湾ツバキ)という椿の仲間など。

 

            イヌノフグリ
            イヌノフグリ

神社の鳥居のある国道14号より南側はかつて遠浅の海で、潮干狩りのメッカでした。今は埋め立てられていますが、日当たりのよい砂地には、珍しくなったイヌノフグリも残っています。種をアリが運ぶので、毎年少し違った場所で見られます。(イヌノフグリの花は直径3mmくらいのピンクの小さな花で、咲いていても気づかないくらいの大きさ)。

オオイヌノフグリ
オオイヌノフグリ
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2020年

2月

28日

総合公園半日観察会

日時:令和元年2月28日(金)9:30~12:00 天気 晴れ 参加25名 

コース:総合公園(噴水広場集合)に集合し一周した。 

担当:松川 荘子 

四街道自然同好会データベースのGoogle Photo写真アルバムは下記リンクで閲覧可能です。 

2020.02.28総合公園の鳥観察会

  会長命名「メタセコイア広場」に集合
  会長命名「メタセコイア広場」に集合

 新型コロナウイルス騒ぎが始まっており、実施をするかどうか、また、参加者が集まるかどうか心配でしたが、天候にも恵まれ、25名の方が参加をしてくれました。 

 

ただ、最初、肝心の鳥の姿が見られず、いつもツグミ、ハクセキレイなどが必ず見られる野球場のグラウンドにも鳥の姿は見られませんでした。 

 

今年は暖冬の影響で関東地方まで飛来する鳥の数が例年に比べ少ないと言われておりますので、今日はダメかな~とあきらめムードが漂いました。 

クリスマスローズ        
クリスマスローズ        

 

そのうちにハシブトガラス、ヒヨドリやツグミが姿を現しました。 

森の木々の間ではシジュウカラ、コゲラ、エナガ、などの常連さんが姿を見せてくれました。

 

池にはカルガモが泳いでいました。 

キャンプ場では鳥たちの大好物なアキニレの実が全く食べつくされており、そのためか鳥の姿も声も聞こえませんでした。 

 おっ!なんだ、なんだ・・・     
 おっ!なんだ、なんだ・・・     

公園の奥に行く途中で仲間がウソの鳴き声を聞きました。

 

この鳥は数年に1回飛来する鳥で口笛のように鳴きます。ピンクがかってとてもきれいです。

 

 以前には毎年見られたルリビタキも見られませんでした。

 

 観察数が少ないので、みそら団地方面に行く出口まで行きました。ここはアシ、ヨシなどが茂ったところですがアオジ、モズ、メジロなどが見られました。 

エナガ
エナガ
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2020年

2月

17日

成田散策(観梅)観察会

 日 時:令和2年2月17日(月)9:30~12:00 天気:晴れ 参加人数:32名 

コース:JR成田駅(集合・出発)→薬師堂→出世稲荷→釈迦堂→光明堂→成田山公園入口→書道博物館前→浮御堂→成田山公園出口(大本殿東)解散 

担 当:秋山・尾澤・北村・栗山・原田・藤吉・松川・横山  

※下記をクリックすると「四街道自然同好会データベース」のGoogle Photo写真アルバムを閲覧できます。同好会データベース2020.02.17成田散策写真集

       満開?の梅
       満開?の梅

朝起きて、霧が濃くて心配したが、成田の駅に着いてみれば、きれいに晴れて観察会日和となっていて一安心。

参道を歩き薬師堂で上着を脱ぎ、休憩して、成田小前を三学院へと行く。

途中ソシンロウバイ、ウメ、シキミと早春の花木は咲いている。

出世稲荷を出たところで、下見の時は筑波山が見えたのだが、今日は見えず、残念。

シキミの花  
シキミの花  

釈迦堂のところでは、釈迦にまつわる木、沙羅双樹とボダイジュを説明したが、本当のボダイジュであるインドボダイジュの葉を秋山さんが持ってきてくれたので、とても効果的であったと思っている。

 

そのあと額堂裏のさし木をしたベニバナトチノキをみて、光明堂もみて、成田山公園へと入っていった。

 

池沿いの道を大塔下までに行くとウメ林がある。

       アケボノアセビ     
       アケボノアセビ     

ここのウメは日を浴びて何輪も花を開いていたのだが、ウメノキゴケが一体に貼り付いていて、呼吸するにも大変だという状況であった。

 

そのあとコウヨウザンのマツカサを見つけたり、着生ランのヨウラクランを見つけたりし、書道博物館へ急いだ。

アセビは花ざかりに咲いており、カワヅザクラはやっと開花し、古木のヒイラギは咲き終わり直後であった。

  ヒイラギナンテン  
  ヒイラギナンテン  

水琴窟の脇のアカマツとシロマツは健在であった。ただシロマツの方は松かさがなかったのが気がかりである。

 

また、カイノキはかなり切られていたということがわかった。

 

しかしひこばえがたくさん出ていたのでこれからが楽しみである。隣りのマンサク(シナマンサク?)は満開に咲いていたようであり、近くのサンシュユは花を咲き始めていた。

 

浮御堂では今回もカワセミは見つけられなかった。

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